Windows10がリリースされたのは2015年の7月。私が8.1から10に切り替えてから1か月が経とうとしています。
普段使いでそれ程意識することはないですが8.1に比べると全体的に使い勝手がよいという印象です。
前回「Windows10で”PCのリフレッシュ” “PCの初期化”をする方法」を紹介しましたが、その時にWindows10システム回復用のリカバリメディアの方も作成したので、今回はそちらを紹介したいと思います。ちなみにリカバリーの意味についても前回紹介しています。
これは、PCが起動しなくなったり大きなトラブルが発生してしまった場合に、本体の「PCのリフレッシュ」・「PCの初期化」が使えなくなってしまった時のために作成するものです。
Windows10のリカバリ用メディア
Windows10のシステム回復用リカバリメディアは「回復ドライブ」「システム修復ディスク」とそれぞれ2つ作成する事ができます。
- 回復ドライブ
システム回復用ツールをUSBメモリーに入れたものです。パソコンが起動出来なくなってしまった場合の為に作っておくと良いでしょう。
【用意するもの】
USBメモリー / 16GB以上
- システム修復ディスク
システム回復用ツールをCDに入れたものです。「回復ドライブ」との違いはCDを使用するかUSBメモリーを使用するかになります。
【用意するもの】
CD-R / DVD-R
「回復ドライブ – USB」の作成方法
それではまず回復ドライブをUSBに作成する手順からいきましょう。
▼コントロールパネルを開き「問題の発見と解決」→「回復」→「回復ドライブの作成」とクリックします。検索枠に「回復」を入力で検索すると「回復ドライブの作成」と出てくるのでそちらからでもいけます。
▼回復ドライブを作成するための項目にチェックが入っている事を確認して「次へ」をクリックします。デフォルトでチェックは入ってます。

▼16GB以上のUSBメモリーを差し込んで下さい。今回16GBのメモリーを用意しました。「使用可能なドライブ」に認識されている事を確認して「次へ」をクリック。

『ドライブ上のすべてのデータが削除されます。このドライブに個人ファイルが含まれている場合は、バックアップしているか確認して下さい。』を表示されるので確認し良ければ「作成」をクリックします。
回復ドライブの作成がはじまります。
▼「完了」をクリックします。
「回復パーティションを削除します」はローカルディスク (下の画像ではDドライブに入っている) 内の回復システムの事です。回復ドライブを作成したからといって、本体の回復パーティションまで消す事もないので特にいじる必要なはいでしょう。
回復ドライブを作成したので回復パーディションはもう必要ないという場合はそちらから削除できます。
デバイスとドライブの所、「回復」と書いてあるのが今回作成したUSB 回復ドライブです。使用する時はパソコン起動前にこのUSBを差し込んでから起動します。

「システム修復ディスク – CD-R」の作成方法
続いてシステム修復ディスクを用意したCD-Rに作成します。
▼コントロールパネルから「バックアップと復元 (Windows 7)」を選択します。

▼続いて左側から「システム修復ディスクの作成」を選択します。

▼このような画面になるのでDVDドライブに用意した「CD-R」を差し込み「ディスクの作成」を選択します。

ディスク作成がはじまります

思っていたより早く完了しました!最後に「OK」でダイアログを閉じます。
エクスプローラーのデバイスとドライブから今回作成したリカバリ用メディアを両方差し込んだ状態で確認してみましょう。下の画像のようにDドライブにあるのがPCのDドライブ内に元々あった「回復パーティション」、そして今回作成した「回復ドライブ」、「システム修復ディスク」とそれぞれ表示されています。

回復パーティションとは?
ハードディスク内に用意されているリカバリ領域の事。パーティション (Partition) という英単語の意味は仕切りや分割という意味です。パソコン分野ではハードディスク内の分割された領域の事を指します。
ハードディスクが通常Cドライブ、Dドライブなどと分かれているのはこのパーティションによって分割され領域が分かれているという事になります。ちなみにA、Bドライブはフロッピーディスクドライブの領域のために残してあるのでCドライブからはじまっているとの事です。
回復パーディションはプリインストール (予めOSやソフトウェアがインストールされている状態) されて販売されているPCであれば、工場出荷前にローカルディスク内に「回復パーティション」をメーカー側で用意してあります。Windowsの「PCのリフレッシュ」「PCの初期化」はローカルディスク内に格納されている「回復パーティション」を利用して行われます。
まとめ
前回、今回と連続でWindows10の「PCのリフレッシュ」「PCの初期化」「回復ドライブ」「システム修復ディスク」と紹介しました。
Windows10は最後のバージョンと言われていているので、今後何年も使用する事を考えたらいつかは不具合を起こす可能性がゼロとは言い切れないので初期化方法はしっかりと覚えておいて損はないでしょう。
また、このようにUSBメモリーかCD-Rどちらかにでもリカバリ用メディアを作成しておけばPCが物理的に壊れるまでは工場出荷時の状態に戻して何度でも使い続ける事ができます。
今回は以上になります。最後までありがとうございました。