Windows8.1からWindows10へアップグレードする前の事前の準備という事で、「USB回復ドライブ」の作成方法を紹介したいと思います。
まずWindows10はだいたいどのようなOSなのかというところから見ていきましょう。
▼この記事の目次
Windows10とは
photo by Vernon Chan
2015年3月17日、マイクロソフトがWindows10を提供する事を発表しました。同年の7月29日にリリースされた最新のWindows OSバージョンです。
過去のWindowsをリリース順に見ていくとこのような感じになります。
- 「Windows ME」…2000年9月23日
- 「Windows XP」… 2001年11月16日
- 「Windows Vista」… 2007年1月30日
- 「Windows 7」… 2009年10月22日
- 「Windows 8」… 2012年10月26日
- 「Windows 8.1」… 2013年10月17日
- 「Windows 10」… 2015年7月29日
ご覧のようにWindowsは今まで幾度かのバージョンアップが行われてきました。マイクロソフトは「Windows10は最後のバージョンになる」と発表し話題にもなりました。
また、2016年に「Redstone」と呼ばれる大幅なアップデートが行われるそうです。この「Redstone」は、バージョンアップというよりはWindows updateによる大幅なアップデートというようなものになる模様です。
つまりこれからは一度Windows10へアップグレードすれば、Windows XPのサポート終了時のように新たにパソコンを買い替える必要ももうなくなるわけですね。
2014年4月9日、Windows XPのサポートが終了したのは皆さんも記憶に新しいと思います。その時にXPから8.1に買い替えたユーザーも多いことでしょう。Windows10搭載の様々なデバイスも続々登場しているようです。
Windows10・無償アップグレード
リリース日である2015年7月29日から、1年後の2016年7月29日までの間に限り無償でアップグレードが出来るようです。それ以降のWindows10へのアップグレードは購入しないと手に入らないといわれます。
この無償アップデート対応機種は、Windows7・Windows8.1です。Windows8の場合は一度Windows8.1にしてからWindows10にする方法やisoファイルを使う方法もあるみたいですが、情報が多くなかったのと当方8を持っていないという事もあり8に関しては現時点(2015年12月)であまりよくわかっていません。
アップグレードする際は、事前にWindows Updateを最新にしておく必要があります。
「2016年」Windows Updateで自動インストールされる
今アップグレードしなくても、Windows7・Windows8.1の機種によっては2016年はじめからWindows Updateの「推奨されるプログラム」からWindows10のアップグレード配信が開始される事になるようです。
Windows10にアップグレードしたいと思っている方は今急いでアップグレードしなくてもWindows Update設定で以下の設定がオンになっていれば「Windows10」へ自動的にアップグレードされるようです。(31日以内であれば元に戻せます)
- 「重要な更新プログラム /更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」
- 「推奨される更新プログラム / 推奨される更新プログラムについても重要な更新プログラムと同様に通知する」
問題なのは 「Windows10にアップグレードしたくない」 というユーザーです。この場合はWindows Update設定でこのように設定を変える事が出来るとマイクロソフトは発表しています。
- 「重要な更新プログラム /更新プログラムをチェックし、ダウンロードとインスト
ールを行うかは自分で選ぶ」
アップグレードしたくない方はWindows Updateの設定を変更しておくと良いでしょう。
Windows10にアップグレードする前に
OSをアップデートするとなると、ソフトのアップデートとは訳が違うので慎重になってしまいます。インストールする際の注意点をまとめてみました。
元のデータ・設定はどうなるの?
OSをアップグレードするのですから、今のバージョン内のデータや設定はどうなるのか不安が残りますよね。これはWindows7 / 8.1ともに互換性があるようなのでそのまま引き継がれることとなります。
このように「Windows10」へバージョン移行する場合、「ダウンロード」「ドキュメント」「ピクチャ」などのライブラリ内のデータはそのまま移行できるので安心です。インスト
ールしたソフトもそのまま引き継がれるようです。
またOS自体への設定も引き継がれるとの事です。壁紙も基本引き継がれるようですが、Windows7 / 8.1からデフォルトで搭載されていた壁紙に関しては引き継がれないようです
。
という事はリカバリする時と違い特になにもしなくても、ほとんどのデータはそのま
ま引き継がれるという事になります。
しかし、大事なデータは事前にバックアップやクラウドストレージに入れておくなど
して確実に保護しておきましょう。
やっぱり元のバージョンに戻したい
Windows 10へアップロードしたはいいけど思っていたものと違う。やっぱり元のバー
ジョンに戻したいという事になる場合もあると思います。
そんな時は元のバージョンに戻すことができます。ただし、「31日間以内なら戻せますよ」
という条件付きです。
Windows8.1をUSBにバックアップする
Windows10にアップグレードする前に必ずバックアップはするようにしましょう。
『Windows10にアップグレードをしたはいいが、パソコン動作に不具合・起動しなくなってしまった。』などといった、もしもの場合に備えての準備です。
現OSがWindows7なら「システム修復ディスク」という機能があるのでCD-Rに作成する事が出来ます。また、Windows8.1ならUSBを使い「USB回復ドライブ」を作成する事が出来ます。
続いて回復ドライブを作成するので16GBのUSBを一つ用意します。容量サイズについては16GB以下でなければ、32GBであっても容量が大きい分には問題ありません。
「USB回復ドライブ」を作成する
それでは実際に回復ドライブを作成してみます。
まずコントロールパネルを立ち上げます。立ち上げ方法はいくつかありますが、「Windowsキー」を押しながら「X」ボタン→「P」ボタンで簡単に立ち上げることができます。
続いて「システムとセキュリティ」を選択します。
「アクション センター」を選択。
「回復(R)」を選択。
続いて高度な回復ツール内の「回復ドライブの作成」を選択。「次のプログラムに
このコンピュータへの変更を許可しますか?」と表示されるので「はい」を選択。
このような画面になります。「回復パーティションをPCから回復ドライブにコピーします。」にチェックが入っているのを確認したら「次へ」を選択。
用意しておいたUSBをパソコン本体に差し込みます。使用可能なドライブに表示されている
のを確認したら「次へ」を選択します。
次に回復ドライブの作成に入ります。「ドライブ上のすべてのデータが削除されます。」というのは、パソコン内のデータではなくUSB内のデータの事です。準備が完了したら「作成」を選択します。
回復ドライブを作成しています。20分程度かかるので気長に待ちましょう。
回復ドライブの作成が完了したようです。「完了」を選択して終了します。
ここまでくれば「回復ドライブ」の作成は完了しているので、USBを抜いても問題ありません。
「USB回復ドライブ」が入っているか確認
それでは、USBに回復ドライブがUSBに入っているかどうかの確認をしてみましょう。
まずは「コンピューターの管理」を開きます。「コンピューターの管理」は「Windowsキー」+「X」→「G」でショートカットで開くことができます。
立ち上がった画面右「ディスクの管理」を選択すればこのように表示されるはずです。「回復」と表示されています。
他に「エクスプローラー」右サイドからでも確認することができます。
「USB回復ドライブ」の使い方
パソコンが起動しなくなってしまった、動作がおかしいといったもしもの場合はこの「回復ドライブ」を使ってリカバリすることができます。パソコンにUSBを差し込んでからパソコンを立ち上げるという手順で使用出来るはずです。
そのあとの設定画面はメーカーによっても多少の違いがあるようです。キーボードの言語設定や通常のリカバリのような手順で問題なくいけると思います。
まとめ
Windows8.1から「USB回復ドライブ」を作成する方法を紹介しました。ちなみに回復ドライブ用のUSBは通常使用するUSBと分ける必要があります。
もしもの場合に備えて作成しておくといいでしょう。
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