この記事は「WiMAXとは何なのか?」「WiMAXについてもっと理解したい」と思っている方のための記事です。
「WiMAXのデータ量の単位」や「WiMAXの歴史」を絡めてわかりやすくご紹介します。
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WiMAXとは?
「Wi-Fi」がさらに通信速度アップして進化したのが「Worldwide Interoperability for Microwave Access」 高速ワイヤレスインターネットの事で、略して「WiMAX (ワイマックス)」と呼びます。
提供元のUQコニュニケーションズ株式会社は「WiMAX」の通信速度を下り最大3.3Mbps、上り最大10.2MbpsとなるとHP上で発表しています。
「Mbps」という単位
まずこの単位から理解しないとと何の事やらさっぱりですね。
この「Mbps」という単位は、データの伝達速度の単位になります。読み方は「メガビーピエス」で、「Mega bite per second」の略語です。
例えば「1Mbps」だったら =「1メガビット /100万ビット」という事になります。
「1Mbps」だったら =「1秒間に100万ビットを伝達できる」という事です。つまりWiMAXだと「1秒間に1000万ビット以上を伝達できる」という事になりますね。
単位だけだとわかりずらいので、わかりやすく文字にすると「1Mbps」= 1秒間に6万5千文字が送れるという事になります。文字数で例えるとそれこそ膨大なデータ量という事がわかりますよね。
ちなみにこの単位より小さい単位が「Kbps」になります。こちらの読み方は「キロビーピーエス」で「Kiro bite per second」の略語です。1000Kbps = 1Mbps になります。
データ量の下り・上がりとは?
では下り・上がりとは一体何の事でしょう?
まず下りというのがネットを閲覧したり、ソフト/アプリをダウンロードする時などの速度の事です。下りは「受信」というようなイメージだとわかりやすいですね。
そして上がりがメールを送信したり、ファイルをアップロードしたりこちらは「送信」になります。
WiMAXの歴史
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「WiMAX」ってどんな技術なのがなんとなくわかったでしょうか?さらにもっと知るために、歴史を振り返って紐解いてみましょう。
現在普及しているのは「モバイルWiMAX」と言います。その前に「固定WiMAX」という通信技術があったのです。わかりやすく言うと「モバイルWiMAX」が移動して使用ための無線LAN、「固定WiMAX」は家の中で使うための無線LANです。
今より10年以上前の2003年1月にIEEE (米国電気電子学会) によって「IEEE 802.16a」が標準化されました。以前からあった「IEEE 802.16」の仕様を変更したものです。
そして2004年に「IEEE 802.16」「IEEE 802.16a」「IEEE 802.16c」の仕様を変更しまとめた基準が「IEEE 802.16d」になります。
ここでWiMAXの登場
「IEEE 802.16-2004」という規格が同じ年の2004年に発表されます。ここでようやく「WiMAX」の登場です。これは「IEEE 802.16a」「IEEE 802.16d」を改変・統合したものです。
ちなみに、この「IEEE 802.16.○」の「IEEE」は学会名ですが無線の種類の事です。このように最初は規格が沢山あってユーザーから見てもわかりずらかったのですが、統合が進みシンプルにわかりやすくなっていったようです。
ただこの時点では「固定WiMAX」でした。当時、お隣韓国は「固定WiMAX」の技術を採
用せずに飛ばして「モバイルWiMAX」の開発に取り組んでいたようです。
モバイルWiMAXの登場
2005年12月移動しながらでも利用可能な「IEEE 802.16e-2005」が発表されます。「モバイルWiMAX」です。 120km/hで移動中も利用可能で、速い通信速度が話題になりました。
2007年に総務省が全ての業者に割り当ては出来ないので、モバイルブロードバンドの割り当てを行いました。NTTドコモやソフトバンクなども申請をしましたが、UQコミュニケーションズ (元ワイヤレスブロードバンド企画株式会社) とウィルコムの2社に決定となりました。
WiMAXと速度制限
WiMAXについてはUQのHP「UQ WiMAX」で「家でも何処でも使える」「一本化すれば節約になる」「配線がないのですっきりする」などのこのようなメリットがあると宣言しています。
しかしその反面で「WiMAX 2+」のギガ放題で3日間で3GBの速度制限があるようです。しかし反発の意見もあったため2015年7月の時点で制限は緩和されたようです。
緩和された内容の方ですが、以前は3日間で3GB以上の利用だと「1Mbps」になってしまいました。現在では制限されても翌日には「下り最大6Mbps」程度は出るようなので、ストレスなく利用する事が出来るようになったといいます。
「WiMAX 2+」とは「WiMAX」の上位互換の通信技術という認識で合っていると思います。「WiMAX 2+」のデータ量は「下り最大220Mbps」あるようです。
この記事のまとめ
前回は「Wi-Fi」について、今回は「WiMAX」について調査してみました。有線LAN派で無線LANに無知だった私も記事を書きながら徐々に理解できてきました。
次回の無線LANについての記事は「WiMAX 2+」についてご紹介したいと思います。