検索エンジンの検索結果で上位を目指すための対策と言えばSEOです。
では、今回解説するSXOとは一体何を意味する単語でしょうか?
結論、SXOとはユーザーの検索体験最適化のことを言います。
検索体験とは、ユーザーが検索行動によって得られる体験です。
検索体験とは、検索エンジンを使うユーザーが検索行動によって得られる体験です。
例えば以下6つのポイントをしっかり最適化しておくことで、検索体験に優れたサイト作りをすることができます。
- ユーザービリティは高いか
- 定期的に更新されているか
- 検索意図通りの情報が得られるか
- 訪問先ぺージのレイアウトは見やすいか
- 内部リンク・外部リンクは最適化されているか
- 常時SSL・モバイルフレンドリーには対応しているか
従来のSEOは検索エンジンから見た評価の最適化だけを考えた対策方法でしたが、SXOは進化して検索ユーザーの検索体験最適化も重視しています。それにより、Webページの滞在時間が伸びユーザー満足度も上がるなどの間接的なSEO効果が得られます。
今回はこの検索体験最適化について、わからないところをわかりやすく解説します。
それでは、さっそく始めていきましょう。
SEOとSXOの違い
まず気になるのが、SEOとSXOの違いです。

どちらも意味合いが似ていますが、この違いはしっかり理解しておきましょう!
SEOは「検索エンジン最適化=検索エンジンに対して」。SXOは「顧客体験最適化=検索ユーザーに対して」ということで、これらの違いとしては何を対象とするかです。
正式名称 | 対象 | 目的 | |
---|---|---|---|
SEO | Search Engine Optimization | 検索エンジン | 検索結果に上位表示させてアクセスを増やす |
SXO | Search Experience Optimization | 検索ユーザー | ユーザーの満足度を高めてサイト評価を上げる |
このようにとにかくユーザー視点で満足度を上げるための対策がSXO。2016年から言われ出しました。
SXOは、従来の検索エンジンからの評価をどう対策するかというSEOとは似て非なるものです。
ユーザー視点で取り組むことで滞在時間が伸び満足度も上がり、検索結果上位に表示されやすいコンテンツとなります。



最適化の対象が「検索エンジン」か「検索ユーザー」かの違いだワン!
SEO対策からSXO対策へ
「サイトを上位表示させるための手法」と言えばSEO対策が一般的でしたが、2016年からSXO対策が言われるようになりました。
Googleアルゴリズムの進化はSEOの進化です。
SEOからSXOにどのように進化したのか、まずはSEOの変化を見ていきたいと思います。



元々SEOと言われていたのが、2016年からSXOと言われるようになった。
その進化までの流れを見ていこうってことだワン(^^)



SXOを知るために、まずはその入り口となるSEOを知っておきましょう!
SEOの歴史は古く1990年代に世界初のWebページが公開され、同時期に検索エンジンが現れました。
当時はサイト自体が少なく今ほど上位表示対策の必要性はありませんでしたが、その頃からSEOは使われています。
やはり検索ユーザーは検索結果上位の記事を中心に閲覧しますから
「自分のWebページを検索上位に表示させたい」となるのは、言わば自然の流れでした。
そこで検索結果上位に表示させるために必要な知識やテクニックが、次第にSEOと呼ばれるようになります。
Yahoo!JAPANの「ディレクトリ型検索エンジン」
検索エンジンの種類は大きく3種類あります。「ディレクトリ型」「ロボット型」「ハイブリッド型」です。



僕たちが普段使うGoogleはロボット型だワン



2000年代のインターネット黎明期はYahoo!のディレクトリ型の検索エンジンが主流でした!
その後、Googleでお馴染みのロボット型の検索エンジンが主流という流れです!
現在の主流がGoogleでお馴染みのロボット型。
ロボット型というのは、クローラーがインターネット上を巡回しWebページ情報のインデックス(登録)を行います。
クローラーというのは自動で動くbotです。この検索エンジンの仕組みについて解説した記事がありますので、合わせてご覧ください。


インターネット黎明期、1990年代や2000年代の主流はYahoo!などのディレクトリ型です。
人の目で見て情報をカテゴリ別にインデックスするため、無駄な情報が少なく整理されていて見やすいというメリットがありました。
このようにインターネット黎明期は現在に比べネット利用者数が少ないので、ディレクトリ型の検索エンジンでも成立していたというのがあります。
2003年、光回線の登場によりインターネット環境が改善。ネット利用者数も年々増加していきます。
また2008年頃からのスマホの普及で、インターネット利用人口が爆発的に増加。
手動でインデックス作業を行うディレクトリ型では、すでに限界に達していました。
効率的にインデックスを行うロボット型が次第に注目され、Googleは驚異的なスピードで成長します。


画像引用 : あらためて振り返る、Google広告ビジネスの概況と発展の歴史 | MarkeZine
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Google検索のアルゴリズム
Googleのアルゴリズムとは、ユーザーが求めている情報を正しく提供するための基準です。
200以上の項目があり、そのほとんどは非公開のためアルゴリズムの内容全てを把握することはできません。
そしてそのアルゴリズムは頻繁なアップデートで少しずつ修正が加えられてきました。
変化を続けることでその時代に合わせたSEO対策を行い、検索結果のWebページ情報の質を保っているわけです。
SEOの方向性は、Googleが掲げる10の事実に書いてあります。
GoogleがどんなWebコンテンツを求めているか、そのうち大事な5つのポイントをまとめてみましょう。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 「すばらしい」では足りない。
参考 : Google が掲げる 10 の事実 | Google
このGoogleが掲げる10の事実こそが、Googleが求めている答えでありこの方向性で向かえばSEO評価が高まる可能性があるということです。



SEOがこれまでどのような変化をしてきたか見ていこう!



そして、どんな流れでSXOに進化したのか知りたいね
Googleの目的はユーザーの検索体験を高めることです。
Googleがこれまでに行ってきたアップデートの流れを見ていきましょう。
このように主なアップデートを時系列で見るとSEO対策の流れがわかります。
Googleアップデート名 | 実施 | アルゴリズムの内容 |
---|---|---|
ページランク | 1998年 | 被リンク数の多さが評価される |
パンダアップデート | 2011年2月 | 低品質なコンテンツの評価を下げる |
フレッシュネスアップデート | 2011年11月 | 記事の鮮度が評価される |
ペンギンアップデート | 2012年4月 | 低品質なリンクの評価を下げる |
パイレーツアップデート | 2012年8月 | 著作権侵害しているページ評価を下げる |
ハミングバードアップデート | 2013年9月 | 会話型のキーワードや検索意図をより理解して関連性が高く適切な検索結果を出す |
モバイルフレンドリーアップデート | 2015年4月 | スマホに対応していないページ評価を下げる |
ランクブレイン(RankBrain) | 2015年10月 | ユーザーの検索クエリを理解し本当に求める情報を表示させる |
SXO(検索体験最適化) | 2016年 | 検索開始からページ到達だけでなくページ訪問した後のユーザーに満足してもらうことが重要という考え |
健康アップデート | 2017年12月 | 医療や健康に関するコンテンツは一般的なワードより高品質な情報が求められる |
スピードアップデート | 2018年7月 | ページの読み込み速度が遅いページの評価を下げる |
BERTアップデート | 2019年10月 | 検索クエリや文脈を理解してより関連性が高く適切な検索結果を出す |
2013年のハミングバードアップデートあたりからAIが進化し、より関連性が高いコンテンツを評価する流れとなります。
2015年のランクブレインで検索意図をを理解してユーザーが本当に求める情報を表示できるようになりました。
Googleアルゴリズムがここまで変化してきたところで2016年にさらなる進化、ユーザーに焦点をあて満足度を高めるための対策SXOの登場です。
言ってみればGoogleの仕事は検索ユーザーがお目当てのページに到達するまで。
ページ到達からは、ユーザーの検索体験の質を高めるのがサイト運営者の仕事というわけです。
このようなユーザーの検索体験を高めようという考えは、Googleが掲げる10の事実にもとづいた目的からきていることも予想できます。



こうしてSEOの流れを見るとGoogleが求めているコンテンツがわかるような気がするワン!



SXOでユーザーの検索体験を高めましょう!
検索体験とは?
そもそも検索体験についてあまり知らない方もいるかもしれないので、ここでは検索体験についてまとめてみようと思います。
検索体験とは、検索エンジンを使うユーザーが検索行動によって得られる体験です。
例えば以下6つのポイントをしっかり最適化しておくことで、検索体験に優れたサイト作りをすることができます。
- ユーザービリティは高いか
- 定期的に更新されているか
- 検索意図通りの情報が得られるか
- 訪問先ぺージのレイアウトは見やすいか
- 内部リンク・外部リンクは最適化されているか
- 常時SSL・モバイルフレンドリーには対応しているか
UX(ユーザーエクスペリエンス/ユーザー体験)とも言われるもので、ここ数年はGoogleだけでなく企業のマーケティングにおいてもユーザー体験は大事だと言われています。
検索体験に優れたWebページはユーザーを満足させることができるわけですから、検索結果上位にも表示されやすくなります。結果、検索体験を重要視しSXO対策することでSEO評価の高いWebページ作りをすることができるというわけです。
まとめ
まとめです。
従来はSEO対策が大事だと言われてきました。2016年頃から言われ出したのがユーザーの検索体験SXOです。
SXOによる検索体験最適化で離脱率が減りユーザーの満足度を上げ、間接的にSEO評価を高める効果があります。



「検索上位を目指すならSEOだけでなくSXOにも取り組もう」ということだね!
SEOとSXOは似ているようで違います。
SEOは「検索エンジンが対象」SXOは「検索ユーザーが対象」です。
正式名称 | 対象 | 目的 | |
---|---|---|---|
SEO | Search Engine Optimization | 検索エンジン | 検索結果に上位表示させてアクセスを増やす |
SXO | Search Experience Optimization | 検索ユーザー | ユーザーの満足度を高めてサイト評価を上げる |
検索体験を高めるのは、ブログ運営者側の役目となります。
まずはSEOとSXOの違いをしっかり認識し、ブログの集客アップを目指しましょう。