2021年Googleがアフィリエイトリンクに関してのアップデートを公開しました。アフィリエイトリンクには「rel=sponsored(以下 sponsored)」を付けるのを推奨するとのことです。
「sponsored」とは一言でいうと、広告や有料リンクであることを示すタグ。
従来、アフィリエイトリンクに付けていた「rel=nofollow(以下 nofollow)」は、ページ評価の受け渡し無効化を示すタグです。
【Googleが推奨するというのなら「nofollow」から「sponsored」に今すぐ差し替えるべきなのでしょうか?】
答えを先に言います。すでに貼っているASP広告は「nofollow」のままで問題ありません。ただしそれは、あくまでも問題ないという解釈です。
できることなら「sponsored」に差し替えるのがベストな判断になります。
また、ASP最大手のA8では現在コード内に「nofollow」が入っているわけですが、それを「sponsored」に差し替えても問題ありません。その根拠は後ほど解説します。
今すぐ見たい方はこちらからご覧ください→【A8】広告コードは「sponsored」に差し替え可能なのか?
それではさっそく、始めていきましょう。
「sponsored」とは広告や有料リンクを示すタグ

「sponsored」について書かれているのは、2021年7月26日公開のGoogle検索セントラルブログです。
これによると、アフィリエイトサイトはリンクに適切なタグ「sponsored」を使ってサイトの収益化をして欲しいとのこと。
「sponsored」は、広告や有料リンクであることを示すタグです。
商品レビューやショッピング ガイドなどのページにあるアフィリエイト リンクは、ブログやパブリッシャーがトラフィックを収益化するための一般的な方法です。一般的には、アフィリエイト リンクを使ってウェブサイトを収益化できます。Google は、アフィリエイト プログラムに参加しているサイトに対し、リンクの作成が手動か動的にかかわらず、rel=”sponsored” でリンクの関係性を伝えることをお願いしています。
商品に関連した検索におけるランキングを上げ、高品質のコンテンツに高い評価を与えるための継続的な取り組みの一環として、適切にリンクの関係性を伝えていないアフィリエイト リンクを発見した場合、手動による対策を講じて Google 検索に影響を与えないようにしたり、システムでアルゴリズムによる対策を講じたりする場合があります。手動による対策とアルゴリズムによる対策は、どちらも Google 検索でのサイトの表示に影響を与える場合があるため、対策につながるようなことは可能な限り避けることをおすすめします。
参考 : リンクの関係性を伝える重要性とリンクスパムに関する最新情報 | Google 検索セントラル ブログ
アフィリエイトリンク先との適切な関係性を伝えていないページを発見した場合、Google検索結果に影響が出てくる場合もゼロではないのだとか。
これを避けるためには、「sponsored」タグを広告コード内に設置する必要があります。
「nofollow」とは
「sponsored」についてはわかりました。続いて、以前から使われていた「nofollow」です。
「nofollow」は、2019年9月に「nofollowタグが付いているリンクは全て辿らない」から「ヒントとして使用する」という仕様に変わりました。
つまりクローラーへのリンクは辿らないという命令から、場合によっては辿ることもできるというヒントになったわけです。
通常の外部リンクだとページ評価の受け渡し(被リンク)が行われます。このページ評価の受け渡しを行わないために設置するのが「nofollow」。
しかし、外部リンクにページ評価を渡したくないというのがあったのでしょう。外部リンクにはとにかく「nofollow」を。
ということがサイト運営者の間で頻繁に行われるようになったため、命令ではなくヒントに変わったという経緯です。
「nofollow」から差し替えるべき?
Googleが「sponsored」を推奨しているということはわかりました。
しかし、A8をはじめほとんどのASP広告は「nofollow」には対応していますが「sponsored」にはまだ対応していません。
この場合、「nofollow」のままでも問題ないのでしょうか?
答えを先に言います。
「nofollow」のままでも問題ありません。「sponsored」はあくまでも推奨であり必須ではないからです。
✅「nofollow」のままでも問題ない3つの理由
- 「sponsored」はあくまでも推奨であり必須ではない
- 「nofollow」と「sponsored」は全く同じ働きをする
- 「sponsored」はブログ運営者よりGoogle側のメリットが大きい
参考 : アフィリエイトリンクにはrel=sponsoredを付けるようにGoogleが推奨(でもnofollowのままで問題なし) | 海外SEO情報ブログ
ただし、あくまでも問題ないという解釈です。
「sponsored」はそのアフィリエイトリンクが広告や有料リンクであるということを示すために作られたタグです。言うならば、アフィリエイトリンク専用タグ。設置するブログ運営者側にもメリットがあります。
いままでの広告は「nofollow」で問題ありませんが、これから新規で設置する広告は「sponsored」にするのがベストな判断と言えるでしょう。
【最新】各ASP「sponsored」対応状況

数年前は対応していないASPもありましたが2022年4月現在、ほとんどのASPが「nofollw」を広告コード内に入れています。
これを「sponsored」に改変したいところですが、ほとんどのASPは広告コードは改変が禁止されているのが現状です。
「nofollw」から「sponsored」への差し替えについてはASPによりけりです。コード改変のOKですとしっかり明言しているところから「sponsored」について全く触れていないところもあります。
「nofollw」 | 「sponsored」 | |
---|---|---|
「Amazonアソシエイト」 | なし | なし |
「楽天アフィリエイト」 | 対応 | 対応 |
「A8.net」 | 対応 | 差し替え可能 |
「afb」 | 対応 | 差し替え可能 |
「アクセストレード」 | 対応 | 差し替え可能 |
「もしもアフィリエイト」 | 対応 | 差し替え可能 ※ |
「バリューコマース」 | 対応 | 差し替え可能 |
なお、対応とはASPの広告コード内に「nofollw」もしくは「sponsored」が入っているということです。対応している場合は、特に意識することなく広告コードをそのまま設置で大丈夫です。
Amazonアソシエイトの場合、Rinkerやカエレバなどの商品リンク作成サービスを使うことが大半でだと思います。この場合、商品リンク作成サービス上で「nofollw」もしくは「sponsored」を差し替えでいいでしょう。
WordPressプラグイン「Rinker」の設定方法
RinkerでAmazonアソシエイトや楽天アフィリエイトの商品リンクを作る人も多いかと思います。
Rinkerの場合は管理画面の「Rinker設定」から「高度な設定」→「relの設定」からです。デフォルトでnofollowになってるので、これをsponsoredに変えて保存します。

話を差し替えの件に戻します。
「sponsored」について全く触れていないところでも「sponsored」禁止とはっきり書いているわけではありません。
「nofollow」にはしっかり対応していますし、大抵は変えても問題ないかと思います。でも、公式で改変OKだと書かれていない限りやはり不安が残ります。
※ もしもアフィリエイトの公式には「sponsored」について記載がありません。
この件について問い合わせたところタグの書き換えは基本非推奨、どうしても書き換えしたい場合は自己責任で可能ということ。
「書き換え可能」としておきましたが、サポート外になってしまうので自身がある場合のみ書き換えた方がいいかと思います。
【A8】広告コードは「sponsored」に差し替え可能なのか?
そして広告利用者が一番多いであろう、ASP最大手のA8の公式ブログには「sponsored」に差し替えていいとまでは書かれていません。
ですが、「sponsored」への差し替えは問題ないという判断で大丈夫かと思います。
その根拠として、公式ブログ(2020年11月)にはこう書かれています。
A8.netでは、提供しております広告の成果計測の正確性を担保するために、原則として広告リンクコードの変更はご遠慮頂いております。
参考 : 広告リンクコードの変更についてのお知らせと改変について | A8STAFF BLOG
しかしながら、昨今の状況を鑑みた上で、
「aタグ」の一部の属性の追加に関して、メディア会員様のご判断にてご対応頂く事については、「広告リンクコードの改変行為には当たらない」という判断とさせて頂きます。
変更の際は必ず正常に遷移が行われるかのご確認と、
それに伴う影響については会員様でもご確認の上ご対応下さいます様、何卒宜しくお願い申し上げます。
属性を追加する事については「改変にはあたらない」という認識ではございますが、A8.netにてサポートが出来ないケースがございますので、あらかじめ了承くださいませ。
このように、A8の公式ブログには一部aタグ(rel属性)の追加について、ブログ運営者の判断で対応する場合はリンクコードの改変には当たらないとはっきり明記されています。
まとめ
この記事のまとめです。
「nofollow」のままでも問題ありません。ただしそれはあくまでも問題ないという解釈。
「sponsored」はアフィリエイトリンクが広告や有料リンクということをクローラーにヒントとして示すためのタグです。言うならばアフィリエイトリンク専用タグ。Googleだけでなく、ブログ運営者側にもメリットがあります。
ASP最大手のA8をはじめとしたその他のASP広告は、できることなら「sponsored」に差し替えるのがベストな判断と言えることがこの記事の結論です。
ただし、差し替えがコードの改変にあたるかどうかはそのASPの規約をよく読んでから実行することをおすすめします。