リライトの度に溜まっていくリビジョンが気になる!
重さの原因になるプラグインはできるだけ使いたくない!

今回の記事はそんなお悩みをすっきり解決します!おまかせください。
WordPressを運営していく上で絶対に避けては通れない問題、それがリビジョンです。
リビジョンとは編集記事の内容を自動的に保存してくれる機能のことで、便利な機能ですがそれを放置することで見えないデータのゴミが溜まっていきデータベースの容量を圧迫してしまいます。
- リビジョンとは「過去記事の内容を保存して復元できる機能」
- リビジョンが原因でブログが重くなる可能性がある
- リビジョンは定期的に削除する必要がある
別記事にてWordPressプラグインを使い簡単に「リビジョンの削除」&「リビジョン機能の無効化」する方法を解説しました。
リビジョンをサクッと削除するためのおすすめプラグインを知りたい方はこちらの記事も要チェックです。
とっても便利なプラグインですが、プラグインを入れ過ぎるとページ速度の低下やエラーの原因になってしまいます。
そこで「プラグイン無しの手動でリビジョン問題を解決したい」
そんな方のためにリビジョンを手動で削除&無効化するための方法を今回紹介したいと思います。
そのため基本中級者向けの内容ですが、初心者でも手動で対応できるようにできるだけわかりやすく解説していきます。
リビジョンの「数を確認・削除・数を制限・機能の停止」4つの方法をご紹介します。
プラグインを使わずWordPressのパフォーマンスを下げたくない方必読の情報です。
それでは、さっそく始めていきましょう。
リビジョン(Revisions)とは | 編集記事を自動的に保存する機能


リビジョン(Revision)とは、修正や改定の意味を持つ英単語です。
WordPressにおいては、記事に加えられた変更を自動的に保存&復元できる機能となります。
参考 : リビジョン – サポート | WordPress.org
例えば編集途中の記事が途中で「フリーズ(画面が固まる)」した場合、それまでの作業が水の泡となってしまいます。
そんなとき、リビジョン機能を使うことでフリーズ前の記事内容を復元できるというわけです。
また、たまにあるのが「リライトする前や途中の状態に戻したい」とき。そんなときは、自動で保存された過去のデータに復元することができます。
そのため、このリビジョン機能はWordPress作業においてなくてはならない便利機能となります。
ページ速度低下の原因に
そんな便利なリビジョン機能も、メンテナンスなしで使うことでブログのパフォーマンス低下の原因になります。
リビジョンは内部に複数の記事を作っていきますから、見えないデータのゴミが次第にWordPressの容量を圧迫してしまうのです。
WordPressのデータは「ディスク容量」と「データベース容量」2つの種類がありますが、リビジョンの記事データが溜まるのがデータベース容量です。これらの容量はレンタルサーバー側が提供する機能となります。
- ディスク容量… ディスク容量とは「Web領域」+「メール領域」のこと。画像・動画やテーマ・プラグインなど大きなデータが入る領域。
個人ブログの目安…2~6GB。多くても10GB - データベース容量… データベース容量とは、テキストファイルやメタデータのこと。ディスク容量に比べると遥かに小さいデータ領域。
個人ブログの目安…1GB。多くても2GB
データベース容量を圧迫することによる4つの影響が出てきます。肥大化する前に早めの対処が必要になるわけです。
- 記事の保存ができなくなる
- ページ表示速度の低下
- ブログが表示されなくなる
- 追加費用がかかる


まず限界までデータベースを圧迫することで、それ以上記事の保存ができなくなります。
そればかりか「データベース接続確立エラー」という、ブログにアクセスできない状態に陥ってしまう可能性があるので、早めの対処が必要になるわけです。
データベースはレンタルサーバーが提供しているので、プランを上げるとなると追加の費用がかかります。
そうならないためにも今回紹介するリビジョンの削除&機能停止は必要不可欠なメンテナンス作業と言えます。
プラグインを使ったリビジョンの削除やデータベースの最適化は別記事にて解説しています。


今回は手動でリビジョンの削除&機能停止を行う方法をわかりやすく解説するので見ていきましょう。



この手の作業は中級者以上向けだけど、初心者でもわかりやすいようにまとめたワン!
プラグイン無しでリビジョンを手動削除する方法「phpMyAdmin」
ここからはプラグイン無しの手動でリビジョンを削除する方法を紹介しましょう。
「phpMyAdmin」を使って削除を行います。
phpMyAdminとは、データベースをブラウザ上で初心者でも簡単に使える便利ツールです。
今回はSQLというデータベース言語を使ってphpMyAdminを操作していきたいと思います。
基本はレンタルサーバーからアクセスすることができるので、お使いのレンタルサーバー管理画面からphpMyAdminにアクセスします。
phpMyAdminにログイン



当ブログはwpX Speedを使っているので、そのレンタルサーバーからアクセスする方法です!
まずはレンタルサーバー(Wpx Speed)の管理画面にアクセス。
サーバー管理の「インストール済みWordPress一覧」からデータベースを操作してリビジョン削除を行いたいブログを選び「設定」をクリック。


設定画面に切り替わったら下までスクロールしていき、データベース管理のphpMyAdminから「ログインする」をクリック。


するとログインできてphpMyAdminのトップ画面が開きます。



レンタルサーバーによってはphpMyAdminにログインするための「ユーザ名」や「パスワード」が必要だワン!必要な場合は調べておこう
いくつか項目がありますが、データベースのSQL文をいじるのに必要な操作箇所は2つです。
まずはinformation_schemaの下をクリック。
続いて上メニューの「SQL」をクリックします。


これでSQL文で操作するための準備が完了です。



information_schemaの下をクリックで、ブログ内のデータベースが一覧表示されます!
後は「SQL」クリックでSQL文が書ける画面に切り替わるのでそこから記述して命令しましょう!
SQLの操作方法
SQLを操作する前に、少しだけSQLについてまとめてみます。
SQLはプログラミング言語ではなく、データベース言語です。
一言で言うと「データベースを動かすための言語」で、プログラムを動かすことはできません。



SQLは古くからあり、1970年代にはすでに使われていました!



データベース言語の中で最も普及しているのがSQLだワン!
SQLの操作方法を見ていこう!
SQLの操作方法は簡単です。
記述ルールに従って書いた命令内容を記述して「実行」をクリックすることでSQLが動作します。


記述ルールに従わないと、このようにエラーが表示されSQLが実行されません。





SQLの命令文は後ほど紹介するのでそちらをコピペしてSQLを実行してください!



続いて簡単な記述ルールを見ていこう!
SQLの基本命令


SQLはプログラミング言語のような複雑さがなく、以下4つの基本命令で作られています。
- SELECT(検索) 指定した条件でデータを表示させる
- INSERT(追加) 指定した条件で追加する
- UPDATE(更新) 指定した条件で更新する
- DELETE(削除) 指定した条件でデータを削除する



今回は「SELECT」と「DELETE」を使うよ!
SELECTでリビジョン数を表示。この場合、ブログ内全記事のリビジョン数をまとめて表示してくれます。
そしてDELETEで、全記事のリビジョンを行います。
- 「SELECT」でリビジョン数を確認
- 「DELETE」でリビジョンを削除
細かい記述ルールもありますが、今回はコピペするだけなので特に問題はありません。
以下の記述をSQLにコピペして「実行」をクリックしてください。
リビジョン数の確認方法「phpMyAdmin」


select post_type,count(*) from wp_posts where post_type = ‘revision’ group by post_type;
リビジョンの削除方法「phpMyAdmin」


delete from wp_posts where post_type = ‘revision’;
これでブログ内全記事のリビジョン数確認&削除ができました。



先頭に全角スペースを開けるとエラーになるので気を付けよう!
(半角スペースはOK)
プラグイン無しでリビジョンを手動停止する方法「wp-config.php」
続いてプラグイン無しの手動で「wp-config.php」を使いリビジョン機能を停止する方法です。
wp-config.phpとは、WordPressで重要ファイルのうちの1つでデータベース設定やWordPressの環境を設定するのに使います。



wp-config.phpを編集するならFTPソフトというのが漠然とありましたが、古いソフトも多いのでセキュリティが心配です!
ここ最近ではレンタルサーバーでファイルを編集できる機能が提供されていることもあるので、今回はそちらから編集してみましょう!



FTPソフトは時代遅れという意見もあるね!
確かに起動までの手間がかかるし、20年以上前から使われているソフトもあるみたい!
WebFTPで編集
そもそもFTPとは、File Transfer Protocolの略でサーバ上にファイルをアップロードしたり、サーバー上のファイルをダウンロードするときに使うソフトです。



つまりホームページ内のコンテンツを作ったり更新するためにファイルをアップロードするときに使うソフトだね!
困ったときは助かる便利ソフトですが、セキュリティ対策のために毎回ログインパスワードの提示や認証などを求められて「手間がかかる」のが悩みの種。
そこで使いたいのがWebFTP(ウェブ・エフティーピィー)。
これはFTPソフトを使わずに、ブラウザ上で簡単にFTPを操作できるというもの。
最近はこのブラウザ上のFTP操作に対応しているレンタルサーバーが増えています。



サーバー上へのファイルのアップロードや削除が簡単に行えるワン!



FTPへのアクセスを、当ブログが使うレンタルサーバー「wpX Speed」の場合で見ていきましょう!
まずは「インストール済みWordPress一覧」からFTPを操作したいブログを選び「設定」をクリック。
FTPアカウント設定を「ON」に切り替えてから、ファイルマネージャーの「ログインする」をクリック。


FTPのファイル一覧画面に切り替わるので、ここから各ファイルを編集することができます。
今回は「wp-config.php」の編集なので、そちらにレ点をつけて上のファイルの操作から「編集」をクリック。


「wp-config.php」2つの注意点
wp-config.phpファイルの編集は以下2つの注意点があります。
- BOMなしで保存する
- 「require_once(ABSPATH . ‘wp-settings.php’);」のコードより前に書く
ここで1つ注意点があります。
FTPの各ファイルはダウンロードしてWordPress標準搭載のメモ帳で編集することができますが、そのまま保存するとエラーの元となってしまいます。
BOMなし(ボムなし)つまり「UTF-8」ではなく「UTF-8N」で保存する必要があるわけです。
- UTF-8 BOMあり
- UTF-8N BOMなし
これは無料のエディタソフト「TeraPad」を使うことで解決できるので、そのソフトを使いBOMなしで保存をしましょう。



「UTF-8」だと見えないファイルのゴミも一緒に保存されてしまう!それがホワイトアウトといったエラーの原因となるわけです。



「UTF-8N」のN=無しという意味。FTPファイルはこのBOMなしで保存が基本!
見たところWebFTP内の保存形式は「UTF-8N」に対応していないようだね!TeraPadを使えば確実だワン!



エラーの原因になります。これら2つのポイントを注意して編集しましょう!
それではFTP操作を見ていきましょう。
wp-config.phpでは以下2つの操作をリビジョンに行うことができます。
- リビジョンの数を制限(指定)
- リビジョン機能の停止
wp-config.phpにこれらのコードを追記しましょう。
リビジョンの数を制限「wp-config.php」
define(‘WP_POST_REVISIONS’, 3);
リビジョン機能の停止「wp-config.php」
define(‘WP_POST_REVISIONS’, false);
これでリビジョンの数を制限したり機能を停止することができるはずです。
お疲れ様でした。
まとめ
まとめです。
今回はプラグイン無しの手動でリビジョンの削除や機能停止をする方法を解説しました。
そもそも手動でリビジョンを操作する方法は中級者以上向けですが、初心者でもわかりやすくまとめたのでこの記事を読み進めながらでできるはずです。
本文では、リビジョンの「数の確認・削除・数を制限・機能の停止」の4つの方法をご紹介しました。
わからない方はもう1度じっくり読みながらお試しください。



リビジョンの手動操作についてわからない方は、X(旧Twitter)からの質問OKです!
お気軽にどうぞ
今回の記事は以上です。
最後までありがとうございました。