前回から引き続きAndroidアプリを制作するためのJava開発環境作りです。前回はJDKをインストールしてPATHを通すというところまで作業しました。
今回はAndroid Studioをインストールして新規プロジェクトを立ち上げるまでをやっていきたいと思います。
photo by Aidan
▼この記事の目次
まずは「JDK」をインストール
Android StudioだけではJavaを使う事が出来ません。この記事はAndroidアプリ制作の環境構築のためにもう一つ必要なソフトウェア「JDK」を既にインストールしてあるという前提の記事になります。
「JDKのインストール・PATHの設定」をまだしていない方はまずそちらの作業からしてみましょう。
「Android Studio」とは?
Android Studio (アンドロイド・スタジオ) はGoogleが提供しているEclipse環境に代わるというAndroidアプリ開発のためのクロスプラットフォームな統合開発環境です。
2013年5月Google I/Oにて発表されました。その後beta版公開され、2014年12月には正式版となるAndroid Studio1.0が公開されました。
以前はAndroidアプリ開発と言えばEclipseが主流でしたが「Android開発ブログ – Android Developers Blog」にてEclipseによるADTは2015年中で終了しこのAndroid Studioへと移行がされると発表されました。
Android Studioは大きく分けるとプログラム部分を担当する「Java」、レイアウト部分を担当する「xml」、仮想のAndroid端末で実際のアプリ動作を確認できるという「エミュレーター」の3つによって構成されています。
制作したアプリの動作はAndroid端末でも確認出来ますし、Android端末を持っていなくてもこの「エミュレーター」機能を使えばいつでも動作確認する事が出来ます。
「Android Studio」 ダウンロード・インストール手順
それではまずAndroid Studioをダウンロードしてみましょう。
▼「Android Developers」にアクセスして「DOWNLOAD ANDROID STUDIO FOR WINDOWS」を選択します。
▼利用規約です。確認したら同意にチェックをし「DOWNLOAD ANDROID STUDIO FOR WINDOWS」を選択します。
「Android Studio」をインストールします
ファイル容量がわりと大きいのでしばし待ちます。終わったらダウンロードされたファイルを実行します。
ファイル名になっている「android-studio-bundle-14… 」のバンドルというのは違うソフトウェアが付属されて配布されているという事で、この場合Android StudioにAndroid SDKが付属されているという事です。
▼これからセットアップしますよというポップアップが立ち上がります。「Next」を選択。
▼ここはデフォルトのまま「Next」を選択します。
▼ライセンス確認画面です。「I Agree」を選択します。
▼上がAndroid Studioのインストール先ディレクトリ、下がAndroid SDKのインストール先ディレクトリです。そのままでOKなので「Next」を選択します。
▼インストールするプログラムを選択する時に「Performance」を選択した場合はこの画面になります。こちらもデフォルトのままで「Next」を選択します。
▼「Install」を選択するとインストールが開始されます。ショートカットを作らない場合は「Do not Create shortcuts」にチェックします。
インストールが完了したら「Next」を選択します。
▼「Start Android Studio」にチェックを入れたまま「Finish」を選択してAndroid Studioを起動します。
▼そのままで「OK」を選択。
ちょっと時間がかかりましたが・・
これでようやくスタート画面が立ち上がりました。
「Android Studio」新規プロジェクトの作成
使いやすくするための設定やSDKを追加するというのはまたの機会にじっくりするという事で、まずは大まかな流れを把握するために新規プロジェクトを立ち上げるまでを見ていきましょう。
▼「Start a new Android Studio project」を選択します。
ここで記入項目が出てきましたのでそれぞれ下記で解説します。記入したら「Next」を選択。
「HelloWorld」とでもしておきましょう。
- 「Application name」… プロジェクト名です。文字列の1文字目はアルファベットの大文字が推奨されています。
- 「Company Domain」… ここにドメイン名を入力します。カンパニーですが法人だけではなく個人の方もドメインを入力します。ストアで公開する場合はユーザー向けのサーポート先のドメインとしての役割を持っているようですが、公開しないアプリの場合は架空のドメインでもOKです。
- 「Package name」… 記入内容によって自動で入力される
- 「Project location」… プロジェクトの保管場所
▼どのプラットフォームに対応したアプリを制作するのかという設定画面です。「Phone and Tablet」(携帯とタブレット) のMinumum SDKにチェックが入っているので、そのまま「Next」を選択します。
▼続いてどのような画面構成でアプリを制作していくかという選択です。今回はシンプルな「Empty Activity」を選択しました。
▼各箇所に名前を付けれます。今回はデフォルトのまま「Finish」を選択します。
まず最初に「Did you know…?」とダイアログが出ますが、これはヘルプになります。しかし、日本語ではなくもちろん英語のヘルプなのでここは飛ばします。
これでようやく新規プロジェクトが起動しました!
とりあえず今回の作業は以上です。タブの左側が「activity_main.xml」がCSSのようなレイアウトの役割で右側が「MainActivity.java」がJavaを記述する作業タブとなるようです。