絵を描くのが上手くなるためにはデッサン、模写やクロッキーが良いとされています。今回はその前の段階の「上手い丸を描く」「上手い曲線を描く」ためにどのような練習をしたら良いかという記事です。
「イラスト」コツ/上達法
上達法というか筆者自身が初心者の段階なので「これが上達する方法だ」というよりは「こんな練習法もありますよ」という形になりますが、筆者が行っている練習法の一部を紹介したいと思います。
目的を知る
目的を知るとは”自分自身の目的”を知っておく事です。 「趣味で描く」と、とりあえずはそれでもいいかもしれません。
他にも「デッサンをしたい」「SNSで公開したい」「イラストを仕事にしたい」「漫画家になりたい」「フリー素材サイトを作りたい」…
とか色々あるでしょう。私の場合はゲームを制作するのにイラストの必要性を感じたので「それなら自分で描いてみようか」といった所がイラストを描こうと思った入口です。
もちろんゲームだけではなく生活のあらゆる場面にイラストは存在しています。ネット上も文章だけのページよりイラスト (写真もですが) があった方がコンテンツの幅が広がりますよね。
“目的を知る” という事でその目的のためにどんなイラストを作るのか、何を練習すればいいのかが見えてきます。私の場合はゲームに登場するものを描くという事で
- 2Dならドット絵 (スキャナ使用)
- キャラクターの絵
- 動物の絵
- モンスターの絵
- ブロックや建物 (デジタル)
- 各アイテム
- 背景の絵
それをだいたいのカテゴリに仕分けると、このようなものを主に練習すればいいのだなという事がはっきりしてきます。
描画方法
これも予めだいたいは決めておいた方がより明確になると思います。「アナログ絵」にするのか「デジタル絵」にするのかです。「アナログ絵」と「デジタル絵」を使い分けるという方法もあります。
私の場合下書きは「アナログ」にして、塗るのはペンタブを使って「デジタル」にするという方法で描くというのはすでに決めているので、このブログではそういった方法を書く事になるかと。
大人になると絵を描かなくなる
よく「大人になると絵を描かなくなる」と言われています。これはおそらく全ての人に該当するのではなくそういう傾向にあるという事なのでしょう。
筆者自身を考えると.. 子供の頃描いてました。主に好きな漫画、漫画家の絵の模写です。
下手だと思っても気にしない
“大人になって絵を描かなくなった”というものに該当する人の理由の中で、まわりと比べた時に下手だという事を思い (気づき) 絵を描くのをやめてしまったという理由があるそうです。これは筆者も全く同じ理由でした。
なので最初は下手だという事を気にしないという事も大事な事だと思います。下手という事に気づいたという事は、自分の弱点に気づいたという事でもあるのでそれを修正するにはどうしたらいいのか、どういった練習法をしてどういうスキルを身に着けていけばいいのかわかるきっかけでもあるのでそういった方向の考え方にもっていくのもいいかもしれません。
絵を見る
まずは好きな漫画家さんの絵でいいと思いますが、良く絵を見る事です。見るといっても自分が描くという視点で見るとまた違ってきます。
- どんな色を使って描いているか
- どんなポーズで描かれているか
- どんな目、髪型をしているか
- どのように陰影が表現されているか
「YouTube」動画を見る
絵を見る時に結構参考になると思ったのはこの方法です。実際にうまい人や絵で食べているプロ (多分) が動画で自身の絵を公開しているからです。
しかも倍速にして筆を入れるところから描きあげる所まで公開している人がほとんどなのでどのように作品をつくりあげていくのかという工程を見る事が出来ます。また、倍速なので短時間で沢山の絵が見れるというのもなかなか良い点です。
沢山描く
これは当たり前の事だとは思いますが、描けば描くほど慣れるというのはやはりあると思います。しかし、こういったイラストに関してのフォーラム、掲示板などを見てみると1、2年続けてもうまくならないという人も中にはいるというのがわかります。
なのでやはり練習方法にあるのでしょう。ただ練習をするのではなく考えたり工夫が必要かもしれません。
イラスト初心者がまず覚えたいのは「自分の頭の中でイメージした通りの絵を紙に描く」という作業になってくるかと思います。でも最初から描いたこともないキャラの絵はイメージできませんよね?
なのでまずはイメージしやすい丸や曲線から練習すると良いでしょう。
丸を描く
目的は思い通りの丸、曲線を描けるようになるという事です。
丸を描くだけで本当にうまくなるの?
これに関しては人によって色々と意見がありそうですが、私は練習のために丸や曲線、また直線を描くのはありだと思っています。
というのも「人工物」は丸、曲線、直線で結構な物が表現できるからです。もちろんカーテン、服、シーツ、ティッシュペーパーなど不規則な線となる「人工物」もあるにはありますが、よくよくまわりを見ると丸、曲線、直線の組み合わせで結構な物が表現できてしまうという事がなんとなくわかります。
それに対し「自然物」は不規則な線になります。そういった不規則な線についてはそのうちやるとしてまずは置いておきます。「自然物」や人物でも抽象的なキャラなら丸、曲線を使う機会もあるとは思いますが。
あくまでも個人的見解になりますが丸、曲線、直線はイラストを描く場合に全体を作るための部品 (パーツ) となる事は確かでしょう。このように丸一つであってもイラストの中の部品なので、模写をする前にまずは基礎となる部分の練習からという事です。
練習としての立体感覚や、人物のポーズとかはまだ後の段階となるでしょう。
丸を描く
まずはただの丸をひたすら描きます。この段階でもただ描くというわけでもなく始点と終点を合わせるように意識したり、慣れてきたら右回り、左回りと描いたり大きな丸も描いてみます。
画材を変える

普段シャープペンを使っている場合は鉛筆、ボールペン、マジック、筆ペンなど画材を変えてみると感覚が違うので良い練習法になるかもしれません。
筆ペンがあれば試しにそちらも使ってみたかったのですがなかったのでこれらの画材を使用してみました。
丸を描く – 応用編 –
ある程度綺麗な丸が描ける自信がついてきたら工夫した描き方をしてみます。
- 「その1」中心点を目安に丸を描く

まず小さく丸もしくは点を描きます。その外側に一定の間隔を保って丸を描いていきます。
- 「その2」丸をアレンジする

このように切れ目を入れて描くというのもいいと思います。この時にイメージしておきたいのが丸を描く時の様に中心線を意識しながら描くという事です。
切れ目の部分以外は丸を描く時と同じ線のイメージです。
また、それ以外の丸に似ている色々な形を描くのもいいでしょう。

曲線を描く
丸ばかりひたすら練習しているとマンネリしてしまいますよね、そんな状態だと効率的ではないので丸に慣れてきたら曲線も描いてみます。
こんな形や
こんな形
こんな形と描いてみます
もちろん斜めにも描きます。一つ一つをイラストを完成させるためのパーツと考えしっかり描きます。
これら以外にも考え付く簡単な曲線を描いてみて下さい。記号のようなものでもいいでしょう。
輪郭を描く
このような曲線を描いてキャラクターを描く時の輪郭になる部分の練習をします。
まとめ
今回はイラストにおける丸、曲線の練習法の一例を紹介してみました。また、この記事で今回紹介した丸、曲線のほとんどはデジタルで描いています。このような規則的な形の丸や曲線はデジタルでわりと簡単に表現する事ができます。デジタルツールの使い方も大体覚えておくと良いでしょう。
今回の記事は以上です。
「イラスト」・「デッサン」・「模写」・「クロッキー」の違いについてまとめた関連記事があります。
イラストについてもっと深く知りたいという方は、そちらの記事も合わせてご覧ください。

最後までありがとうございました、ワンワン!

