現在では消滅してしまったかのように思える携帯端末ガラケー。
ガラパゴス携帯の略称です。
ガラパゴス諸島のように、日本独自の進化を遂げた携帯電話のことを言います。
そんなガラケーはガラホに形を変え利用ユーザーが年々減っていますが、2023年現在でもまだ現役です。

むしろスマホよりガラケーがいいという人もいるみたいです。



大きく分けて3Gがガラケー、4Gがガラホと覚えておくといいよ!
ドコモ、ソフトバンク、auの3大キャリアは2026年ほどで提供を停止すると発表しています。
ガラケー利用者は2026年までに端末を処分する必要があるわけです。
今回はそんなガラケーの処分方法をまとめてみました。
まずは現在のガラケー利用者数やガラケーのキャリア対応状況を解説します。
「ガラケーの処分方法5選をすぐに見たい」という方はこちらからどうぞ。
ガラケーの一番安全な処分方法5選はこちら クリックでページ内します
それでは、さっそく始めていきましょう。
現在のガラケーの利用者数
気になるのは現在のガラケー利用者です。
スマホ派が圧倒的に多いというのは予想できますが、どれ位の人が使っているのでしょうか。
モバイル専門の調査機関、MMD研究所が公開している情報を参考に見てみましょう。
2022年9月全国の60歳~79歳男女11500人を対象にした調査です。(予備調査10000人、本調査1500人)


画像出典 : 2022年のシニアのモバイル端末所有率は94.0%、スマートフォン利用者は89.0%
2021年と比べ、スマートフォン利用者は4.2ポイント増加 | MMD研究所
このように予想通りガラケー利用者数は確実に減っていますが、まだまだいるということがわかります。


3Gのキャリア対応
3Gは2001年から開始された通信規格です。
懐かしいのがドコモのiモードやauのCDMAですが、あれが3Gになります。
キャリア名 | 3Gの提供 | 各キャリアの記事 |
---|---|---|
ドコモ | 2026年3月31日 | https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2019/10/29_00.html |
ソフトバンク | 2024年1月31日まで | https://www.softbank.jp/mobile/network/3g-end/ |
au | 提供終了(2022年3月31日まで) | https://www.au.com/support/faq/detail/03/a00000000203/ |
ガラケーが消滅してしまうのは残念ですが、現在では4Gが主流で5Gも登場しているのですから当然の流れとも言えます。
現在3Gガラケーを利用しているユーザーは、今のうちに「ガラホに乗り換える」か「ガラケーを処分してスマホにするか」の2択しかありません。
- ガラホに乗り換える
- ガラケーを処分してスマホに乗り換える
ということで、この記事では2番目の選択肢「 ガラケーを処分する」方法をこれから解説します。
ガラケーには個人情報が沢山ある
ガラケーには電話番号やメール、写真、動画、メモ帳といった個人情報が沢山入っています。
そのような大事なデータは、業者に廃棄処分を頼む前に自分自身でしっかり管理すべきです。
データを取り出す
携帯電話内のデータをまずは取り出しましょう。
ガラケーのデータは以下6つの手順で簡単に移行できます。
- ガラケーからmicroSDを取り出す
- カードリーダーにmicroSDを差し込む
- カードリーダーをパソコン本体に差し込む
- 写真・動画のデータを取り出す
- 電話帳のデータを取り出す
- Gmailに送信する
このデータ移行について詳しく解説した記事があります。ガラケーのデータ移行を考えている方はそちらもチェックして個人情報の流失を防ぎましょう。
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資源枯渇とリサイクル
また、ガラケーにはレアメタルが含まれています。ほんの微量ですが金や銀・銅もあります。
これを個人で取り出すとなると逆に赤字になってしまいますが、業者に頼めばリサイクルをしてくれます。
このガラケーなどの携帯端末のリサイクルがなぜ大事なのかというと、2050年に金属資源を使い切ってしまうと予想される資源枯渇問題です。
自宅に眠る埋蔵携帯
携帯は数年使うと壊れてしまうのが一般的です。
その度に買い替えるわけですから、気付けば自宅に何個も携帯端末があるという状態になってしまうわけです。
そこで今注目されているのが埋蔵携帯です。
2019年時点で推定8000万台ほどのガラケーが自宅に眠っていると予想されています。
スマホが1億3000万台ほどで、合わせるとその市場価値は2兆を超えるそうです。
参考 : 自宅に眠る『埋蔵携帯』 その驚きの価値は・・ | KHK
「資源枯渇対策のためのリサイクル」
このようなことから、業者に頼むでもメルカリで売るでもいいですが、不要になったガラケーをリサイクルするという1人1人の心がけが大事になります。
ガラケーの処分方法
それではガラケーの処分方法です。
「資源枯渇対策のためのリサイクル」という観点から以下5つの処分方法があります。
- キャリアに持ち込んで廃棄する
- 家電量販店に持ち込んで廃棄する
- 自治体回収ボックスを使う
- スマイルエコプログラムに参加する
- インターネット上で売る
処分方法のポイント
廃品回収業者に頼むという選択肢もありますが、中には国や自治体の許可を得ていない業者も増えているとのこと。
もちろん優良な廃品回収業者も多く存在すると思いますが、確実に「個人情報を守る」「リサイクルをする」という視点から候補から外しました。
それでは見ていきましょう。
キャリアに持ち込んで廃棄する
まずは使用するキャリア「ソフトバンク・ドコモ・au」に持ち込んで廃棄するという方法。
各キャリアは資源枯渇や環境破壊対策への取り組みで、携帯端末のリサイクルに積極的です。
もちろん3社とも無料で行ってくれます。
リサイクルしてくれますしガラケーは基本キャリアと繋がっていますから、これが一番安全かつ安心な方法かもしれません。
廃棄するガラケーを店舗に持ち込むと、まずは専用の工具で物理的に携帯端末を壊す「ケータイパンチ」というサービスを行ってくれます。これによりデータを取り出せない状態になります。
一部例でソフトバンクですが、ユーザーの持ち込みで「回収→分別→リサイクル処理」という3つの流れでガラケーが再利用されます。


- 回収
- 分別
- リサイクル処理「携帯電話やパソコンの部品として再利用」



これなら安心だね!不要なガラケーはキャリアで再利用してもらおう!
家電量販店に持ち込んで廃棄する
キャリア以外の持ち込みだと、候補としてあがるのが家電量販店です。
家電量販電は、やはり電化製品を専門に扱う業種なのでリサイクルにはかなり力を入れています。
家電量販店大手のヤマダデンキのリサイクル方法を見てみましょう。素人目では難しいですが、しっかりとリサイクルに取り組んでいるのがわかります。


画像出典 : 廃棄物削減と資源循環 | YAMADA HLDGS
大手各店舗はこのような感じの対応になります。
携帯電話の引き取りは無料のところが多いですが、家電量販店はリサイクル活動に力を入れているのでそれ以外の家電などは基本有料が多いです。
ビックカメラのみ有料になってしまいますが、次の章で解説するスマイル・エコ・プログラムというリネットジャパングループの寄付プログラムに参加しています。興味がある方は検討してみてはどうでしょうか。
自治体回収ボックスを使う


自治体の回収ボックスは、現在全国1600ほどの市区町村が行っています。
小型家電リサイクル法の認定業者が基本行っているので、安心して利用できます。
回収方法や回収品目については自治体によって違うので、事前に問い合わせるか調べる必要があるので気を付けるポイントです。
スマイル・エコ・プログラムに参加する
リネットジャパングループが運営するネットオフには「スマイルエコプログラム」という寄付プログラムがあります。
寄付の方は任意で、買い取り1件につきリネットジャパングループの負担で寄付されるという仕組みです。
ネットオフは店舗型のブックオフと似ていますが、現在は関係がありません。
元々立ち上げの時に関係があって似た名前になったという経緯があります。
実は家電量販店のビックカメラがこのスマイル・エコ・プログラムと提携しているというのがあります。
少しでも興味がある方は、このプログラムに参加して不要なガラケーを処分するといいかもしれません。
このスマイル・エコ・プログラムについてまとめた記事があります。興味がある方はそちらも要チェックです。
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スマイル・エコ・プログラム公式ページ
https://www.netoff.co.jp/smile/
インターネット上で売る
5つ目に、不要なガラケーをメルカリやヤフオクなどで売るということです。
もちろんキャリアなどで処分する場合と違い、個人情報流失の心配があるので事前に携帯内のデータを移行しておくことが前提です。
ガラケーはスマホに比べ値が付きにくいというのがあるようですが「少しでもお金に変えたい」という目的があれば、買った人が使って「リサイクル」になりますので、結果良い選択肢になります。
まとめ
まとめです。
今回は不要なガラケーを廃棄処分する方法を解説しました。
- キャリアに持ち込んで廃棄する
- 家電量販店に持ち込んで廃棄する
- 自治体回収ボックスを使う
- スマイルエコプログラムに参加する
- インターネット上で売る
一番安全で確実な方法はガラケーを扱う携帯ショップ(キャリア)で廃棄処分してもらう方法です。
他に家電量販店や自治体回収ボックスを使い廃棄するという方法もあります。
売るという選択肢は、買い取り側負担で寄付してくれるというスマイル・エコ・プログラム。自分でメルカリなどで売るという方法があります。
自分に合った選択をするといいでしょう。
今回の記事は以上になります。最後までありがとうございました。