こんにちは。今回はFTPクライアント、FileZillaの紹介です。多分それ程設定をする必要はないと思いますがFTPSで接続してみます。
- ここまでの経緯
- サーバー移転をしたい 「ロリポップ→wpXクラウド」
- FTPクライアントにFFFTPを使ってみた
- FFFTPでは大量ファイルの転送は厳しい
- FTPS/SFTPという暗号化技術があるらしい
- FTPS/SFTPではどんな技術が使われているのか
- FileZillaが大量ファイル転送・FTPS/SFTPにも対応しているらしいので使ってみよう
↑今ここ
▼この記事の目次
- FileZilla
- FileZillaの特徴・機能
- FileZillaのダウンロード
- FileZillaの接続方法 「ロリポップ編」
- FileZillaの接続方法 「wpXクラウド編」
- この記事のまとめ
FileZilla
FileZillaはドイツのTim Kosse氏らによって開発され2001年2月にリリースされました。その後はオープンソースとして開発が続いています。
FileZillaはファイルジラと読みます。なんだかゴジラみたいな響きですが、それもそのはず東宝の特撮怪獣映画ゴジラ (Godzilla) が由来だともいわれているのだとか。日本だけかと思ったら海外でも人気があるそうです。私の世代だとちょい懐かしいという感じです。
名前は良いと思いますが、FileZillaを選んだのはそこだけではありません。私は今サーバーをロリポップからwpXサーバーに移転をしようと思っていてFFFTPを使用していました。
photo by davidd
大量ファイルを扱うにはそれに対応したFTPクライアントソフトが必要不可欠
そこで気づいたのがFFFTPによるWordPressファイルのダウンロード・アップロードにかかる時間がびっくりする程遅いんです!数百~数千あるフォルダを一つ一つダウンロード・アップロードしているので、まともに全てやっていたらそれこそ半日~1日はかかってしまう程のペースです・・。
とりあえず我慢するかと使っていましたがダウンロードが一向に終わらない、終わったと思ってもフォルダの中身を見ると途中で終わって入っていないデータもあるのでやり直しと繰り返していました。こりゃいかんという事で、何か効率的・高速にダウンロード・アップロードができるFTPソフトはないかと探していたところFileZillaに行き着きました。
FileZillaは高速なファイル転送、そして多機能で使いやすい上に完全無料という事からWindowsユーザーだけでなく、Macでも多くの利用ユーザーがいます。
FileZillaの特徴・機能
ではFileZillaの主な特徴・機能を見てみましょう。記載している以外にも機能はあります。さすがオープンソースで開発されているだけあって無料な上に多機能です。
- 「クロスプラットフォーム対応」Windows/Mac/Linux
- 完全無料で利用する事ができる
- FTPS・SFTPに対応
- 日本語に対応している
- 4Gを超える大容量ファイル転送が可能
- 最大10ファイル同時転送可能
FileZillaのダウンロード
それでは早速「FileZilla公式サイト」からダウンロードしてみましょう。
▼左の「FileZilla Client」を選択します。
右はFileZilla Serverで、おそらく自宅のWindows上にFTPサーバーを立てる時に使うソフトだと思います。
▼緑色の「Download Now」を選択します。もちろんWindows10にも対応しているようです。
- 「Client」→ クライアント
- 「recommended」→ 推奨する
▼ライセンス確認画面です。英語ですが確認したら「I Agree」→「Next」を選択します。
▼デフォルトで特に問題ないでしょう。「Next」→「Next」→「Install」を選択。
▼インストールされました。「Finish」をクリックします。そのまま起動するので「Start FileZilla now」にチェックは入れたままです。
FileZillaが立ち上がりました。これから接続、そして設定していきます。
ちなみに小さいポップアップの「基本的な使用手順」「FileZilla フォーラムでの質問と回答」を見ましたが、日本語と見せかけて全て英語だったのでそっと閉じました。
FileZillaの接続方法 「ロリポップ編」
それではFileZillaのFTPサーバーと接続してみましょう。レンタルサーバーのロリポップを例にして接続します。
設定をするだけなのでもちろん暗号化を行いますが、接続環境としてはSFTPではなくFTPSのExplicit (明示的な) の方式にします。
FTPはHTTPよりも古くからあるプロトコルなので暗号化をしないと改ざん、盗聴される可能性があります。「Only use plain FTP (insecure)」だとファイルデータが暗号化されず平文で行う転送になるのであまりお勧めできません。
【FTPS (File Transfer Protocol over SSL/TLS)とは】
FTPSのSはSSL/TLSで、HTTPSと同じ暗号化技術が使われています。いわばFTPの拡張版です。SFTPと名称が似ていますが、こちらの方のSの意味はSSHと全く異なっています。
FTPSにはハイブリッド暗号方式という「共通暗号鍵+公開暗号鍵」という2つの技術を使った強固な暗号化方式が採用されています。さらにSSLサーバ証明書という認証システムがあり、セキュリティのために必要な2つの要素「暗号化+認証」が備わっています。
▼左上メニューから「ファイル」→「サイト マネージャ」を選択します。
▼立ち上がったポップアップから「新しいサイト」を選択します。
サーバー操作するブログを判別するためのわかりやすい名前を任意で付けます。
- サーバー情報 「ロリポップ/アカウント情報から」
- 「ホスト」”FTPSサーバー”を入力
- 「ポート」空のまま
- 「プロトコル」… FTP – ファイル転送プロトコル
- 「暗号化」… 明示的な FTP over TLS が必要
- 「ログオンの種類」… 通常
- 「ユーザ」… “FTP・WebDAVアカウント”を入力
- 「パスワード」… “FTP・WebDAVパスワード”を入力
- 「コメント」… 空のまま
- 詳細
- 「既定のローカル ディレクトリ」… これからアップロードするローカルを指定すると使いやすくなる
- 「既定のローカル ディレクトリ」… FTPサーバー側への指定
- 「同期ブラウジングを使用」… “同期ブラウズ機能”を使用するかの設定。ONにするとローカルとFTPサーバーのディレクトリ移動が同期され便利になる。(ローカル・リモートに指定が必要)
- 転送設定
- 「最大接続数」… 「同時接続の数を制限」にチェック。1~10を任意で選択。
- 「転送モード」… パッシブを選択。
この設定についてはアクティブだとサーバー側からの接続要求、パッシブだとクライアント側からの接続要求になります。どうしてもアクティブモードにしたいという場合はファイアウォールを設定する必要が出てくるかもしれません。
FTPの仕組み!「 21番ポート」と「20番ポート」 「アクティブモード」と「パッシブモード」について | mechalog
不明な・・ という表記
「接続」を選択すると「不明な証明書」というポップアップが立ち上がります。こうして「不明な証明書」という文字を見ると心配になってしまいがちですが、この証明書は認証局の正規のものですし誰もに表示されるものなので安心して「OK」を選択して下さい。
左側「ローカルサイト」がクライアントのローカル、右側「リモートサイト」がサーバーのファイル内です。
操作としてはFFFTPと同じでドラッグ&ドロップでアップロード (ローカル→サーバー) 、ダウンロード (サーバー→ローカル) がファイル転送ができます。
もちろんファイルは切り取りされ移動するのではなくコピーされ移動します。
FileZillaの接続方法 「wpXクラウド編」
wpXクラウドでFileZillaを接続する時の方法を自分自身の備忘録としても追記しておきます!
こちらも「ログオンの種類」を匿名から通常に変更します。入力する項目はわかりやすいですね。1がサーバーIDと「.wp-x.jp」の組み合わせ、2がドメイン名。wpX管理画面で確認すればすぐわかります!
少してこずったのが3のパスワードです。パスワードがわからなかったらもう一度設定する事ができるのでそうした方が早いです。
「追記」
【追記】 FileZillaはFFFTPのようにマスターパスワードの機能がないようなのでソフト終了時に「個人情報をクリア」しておく事をお勧めします。上メニューから設定できます。
この記事のまとめ
FFFTPから切り替えてFileZillaを導入したのでそのついでに記事にしてみました。そしてこのFileZillaを使い、次はいよいよサーバー移転の方をしたいと思います。FFFTPで大量ファイルの転送がうまくいかなかったので、このFTPS接続を使ったFileZillaを使い再挑戦です。
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