ネットを使った副業やテレワークの普及で、クラウドストレージの需要が増えています。
クラウドストレージとは、インターネット上に画像・動画・音楽といったデータを共有や保管するための場所のこと。オンラインストレージとも呼ばれます。
クラウドストレージで有名どころはDropboxですが、無料版は2GBまでと使える容量が限られています。

無料で使える他のサービスも抑えておきたい
そのような時に候補にあがるのがfirestorage。
firestorageは2008年から運営を行う転送系サービスの老舗です。
柔軟なプランや強固なセキュリティ対策により、個人から法人まで幅広く利用されています。
この記事ではfirestorageを使う4つのデメリットやメリット。使い方まで解説していきます。
4つのデメリット
- 1ファイル2GiBまで
- 保存期間が短い
- データを外部に置くことになる
- 第三者によるURLアクセス
4つのメリット
- 会員登録なしで利用できる
- アップロード容量無制限
- セキュリティ対策万全
- ダウンロード追跡機能
今回は、そんなfirestorageについて徹底解説していきたいと思います。
それでは始めていきましょう。
firestorage(ファイヤーストレージ)について
firestorageは、ロジックファクトリー株式会社が運営するクラウドストレージサービスです。
他に古いメディアをデジタル変換するサービス、デジタルライトを運営しています。
firestorageは基本登録なしでも無料で使えますが、会員登録したり有料会員になったりすると提供されるサービスが段階的に変わります。
「未登録会員」「無料会員」「ライト会員」「正会員」の4つのプランです。頻繁に利用するならまずは無料会員登録をした方がいいのかもしれません。


有料会員は月額1000~2000円ほど。
無料版でも充分過ぎるぐらいに使えますが、有料版は追跡サービスなど法人ビジネスでも使えるレベルのサービス内容になります。
firestorage4つのデメリット・メリット
そんなfirestorageにもデメリットとメリットがあります。
まずはfirestorageの、気になるデメリットを見ていきたいと思います。
デメリット
まずはデメリットです。
- 1ファイル2GiBまで
- 保存期間が短い
- データを外部に置くことになる
- 第三者によるURLアクセス
1ファイル2GiBまで
firestorageは「未登録会員」と「無料会員」が完全無料で利用することができ、1ファイル2GiBまでアップロードすることができます。
ちなみにGiBとGBにはこのような違いがあります。
GiB(ギビバイト) | 1024MiB |
GB(ギガバイト) | 1000MB |
1GB=約0.93GiBですから、GBと比べGiBの方が多少多い程度だと覚えておけばいいでしょう。
話を元に戻します。
firestorage無料版は1ファイル2GiBまでという制限がありますが、アップロード可能容量は無制限です。
なのでデータ量が多く超えてしまいそうな長尺動画でない限り、データ量を気にすることなく利用することができると言えます。
保存期間が短い
firestorageは最大7日間と保存期間が短いです。
ファイル転送サービスになりますが、ギガファイル便が100日、ACデータが65日と保存期間が長いのでこれはデメリットと言えるでしょう。
対策としてはストレージ保存という機能を使うことです。
ストレージ保存することで、削除されることなく無期限で保存できます。
ただし無料会員は1カ月間ログインがないと削除されてしまうので、気を付ける必要があります。



ギガファイル便やACデータについて解説した関連記事があります!そちらも興味ある方は要チェックです。合わせてご覧ください。




データを外部に置くことになる
そして3つのデメリット。「データを外部に置くことになる」です。
これはfirestorageに限らずあらゆる転送系サービスにも言えることですが、外部に大事なデータを置くのでセキュリティ対策は万全なのかしっかり確認しておく必要があります。
この点に関して、firestorageは万全なセキュリティ対策を行っているので、安心できると言えるでしょう。
第三者によるURLアクセス
4つ目のデメリット「第三者によるURLアクセス」です。
こちらも、firestorageに限らず転送系サービス全体に言えることですが、アップロードして発行されたURLは第三者の目にふれないようにできる限り大切に保管する必要があります。
万が一第三者によってアクセスされてしまったら、大事なファイルがダウンロードされてしまう可能性もあるからです。
こちらの対策としてはパスワードを設定することで防ぐことができるので、アップロードする際はパスワードを設定することをおすすめします。
firestorageを使う4つのデメリットをまとめました。
どれもデメリットと言えますが、firestorage内の機能を使ったりパスワードを設定することで防ぐことができます。
メリット
続いてfirestorageを使うメリットを見ていきたいと思います。
4つのメリットがあります。
- 会員登録なしで利用できる
- アップロード容量無制限
- セキュリティ対策万全
- ダウンロード追跡機能
会員登録なしで利用できる
クラウドストレージサービスは「使いやすさ」が大事です。
無料で使えるのはもちろんですが、誰でも簡単に会員登録なしでも使える嬉しいサービスも増えています。
firestorageは会員登録も会員登録なしで利用できるのでこれはかなりのメリットと言えるでしょう。
アップロード容量無制限
続いてメリット2つ目、アップロード可能容量が無制限です。
1ファイル2GiBまでという制限がありますが、アップロード容量自体は無制限なので容量を気にすることなくしかも無料で利用できます。これは大きなメリットです。
セキュリティ対策万全
firestorageのセキュリティ対策は強固で万全です。
いくつかありますが、ここでは安心5つのセキュリティ体制をご紹介します。
- ファイルのウイルスチェック
-
アップロードと同時に全てのファイルにウイルスチェックが行われます。さらにダウンロードする際にも自身でチェックができるので、ウイルスのない万全な状態で使用することができます。
- パスワード設定が可能
-
アップロードする際にパスワードでロックをかけることが可能。ダウンロードURLが第三者によってアクセスされた場合でも、パスワードを知らない限りダウンロードできません。
- データセンターの体制
-
24時間365日のセキュリティ監視を実施。万が一システムに異常が起きてしまった場合でも、迅速な復旧作業ができます。
- 不正ログイン対策
-
管理画面にログインする際のパスワードは数回間違えるとロックがかかる仕組みです。そのため、第三者からの不正ログインを防ぐことができます。
- RAID5による対策
-
RAID5とは、データの高速化や安全性を確保するための技術です。
複数のHDDを組み合わせて、1つのHDDとして管理します。※法人プランはRAID6を採用
このようにfirestorageのセキュリティ対策は万全です。
ダウンロード追跡機能


転送系サービスは、URLを送った相手がその後ダウンロードしたのかわからないのが普通です。
ダウンロード追跡機能がついているサービスもありますが、法人向けや有料だったりします。
firestorageはこのダウンロード追跡機能が付いています。
ただし、こちらも有料会員のみの提供。ビジネスで使う機会が多い方にとっては使える機能かもしれません。
ここまでfirestorageのデメリットやメリットを解説してきました。
それらのデメリット・メリットを総合的に見て、firestorageは使いやすいおすすめのサービスだと言えるでしょう。
「簡単4つのステップ」firestorageの使い方


それではfirestorageを使ってみましょう。PC、スマホどちらからでも使うことができます。
今回はPC画面で見ていきましょう。
まずはトップページにアクセス。
firestorage公式サイト
https://firestorage.jp/


1 . 「ファイルをここでアップロード」にチェックを入れる
2 . 保存期間を設定する
3 . ファイルをアップロードする
4 . 発行されたURLを相手に送る
1 . 「ファイルをここでアップロード」にチェックを入れる
まずはファイルのアップロード方法の選択です。
「ファイルをここでアップロード」か「アップロードスペースを作成する」の2択から選びます。
「アップロードスペースを作成する」は、不特定多数の相手と簡単にファイルが共有できる機能になります。
個人が使う通常のアップデートであれば「ファイルをここでアップロード」を選びチェックを入れます。
2 . 保存期間を設定する


ファイルのアップロード方法を選んだら、保存期間を設定しましょう。
以下の9つの期間から選ぶことができます。
- 保存期間1時間
- 保存期間3時間
- 保存期間6時間
- 保存期間12時間
- 保存期間24時間
- 保存期間2日間
- 保存期間3日間
- 保存期間7日間
- 特に指定しない(原則7日以上)
できるだけ長い保存期間がいいという方は「特に指定しない」でいいでしょう。



「特に指定しない」を選択しても7日経過するとサービスの利用状況に合わせて削除されてしまうよ!
ストレージ保存機能を使うと無期限で保管できるので使ってみよう!
※無料会員は1カ月ログインなしで削除
3 . ファイルをアップロードする
続いて共有や保管したいファイルをアップロードします。
確認したところ、様々なファイルをアップすることができるようです。
- 「画像ファイル」JPG、PNG、Webpなど
- 「音声ファイル」mp3、wavなど
- 「動画ファイル」mp4
- 「その他ファイル」GIF
また複数のファイルがある場合、1つ1つアップしていたら面倒です。
firestorageは複数ファイルアップロードに対応しているので、このような時は複数アップすることで作業効率が上がります。
4 . 発行されたURLを相手に送る
ファイルをアップロードすると、下にこのようなURLが発行されます。


このURLをファイルを送りたい相手宛てにメールしたり、共有することで相手側がダウンロードすることができます。
例えば送るのが相手ではなく、自分のPCからスマホに送りたい場合はGoogleのkeepやDropbox内に作ったメモ帳などで同期すれば簡単にデバイス間でデータを送れます。
また「通常のダウンロードURL」と「ダウンロード短縮URL」には、URLの長さ以外の違いがありません。
相手先に送るのであれば短い方が親切なので、短縮タイプのURLを送ることをおすすめします。
以上、firestorageの使い方の解説でした。
まとめ
firestorageは容量無制限の無料クラウドストレージです。
今回の記事では、firestorageのデメリット・メリットから使い方まで解説していきました。
- 1ファイル2GiBまで
- 保存期間が短い
- データを外部に置くことになる
- 第三者によるURLアクセス
- 会員登録なしで利用できる
- アップロード容量無制限
- セキュリティ対策万全
- ダウンロード追跡機能
このようにデメリットもありますが、メリットも含めて総合的に見ると優秀で非常に使いやすいサービスとなります。転送系サービスを探していた方は是非、使ってみてください。
今回の記事は以上です。



最後までありがとうございました、ワンワン!
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