こんにちは、齊藤誠(@makotosaito_jp)です。電子書籍を出版するにあたって初心者にとって壁となるのがEPUBファイルの作成です。
僕も電子書籍の出版は初となるので最初はいまいちわからなかったのですが、自分なりに調べてなんとか作れたのでシェアしたいと思います。
EPUB / イーパブ
国際電子出版フォーラムが策定した電子書籍のためのファイルフォーマットです。電子書籍共通のファイルフォーマットで拡張子は「.epub」。
ダウンロードしてネット通信がない環境でも読めることを前提として作られており、EPUBであればスマートフォンやタブレット端末で読むことができます。
でんでんコンバーター
EPUBファイルを自分で作成するには専門的な知識が必要になります。中にはEPUB作成を有料で請け負う業者もいるようですが、できれば無料で作りたいところ。
EPUBについて調べていたところ「でんでんコンバーター」というWEBサービスがあることがことがわかりました。このサービスを使えば無料で、しかも簡単にEPUBファイルを作成することができるようです。
でんでんコンバーターは「電書ちゃんねる」の管理人、ろす氏が作ったWEBサービスです。2013年2月14日に公開ベータ版がリリースされました。
このサービスを使えばEPUB3に変換することができます。EPUB3は現在のEPUBファイルの最新メジャーバージョンです。
でんでんエディター
Windows標準搭載のメモ帳(.txt)に執筆してでんでんコンバーターで変換するだけでも良いのですがレイアウトの調整をしていないと大変読みづらい文字となってしまいます。
そこで使用したいツールが「電書ちゃんねる」が公開しているでんでんエディターです。こちらのツールはEPUB3に変換するためのファイルを作成するためのWEBサービスで、プレビューを見ながら思い通りのレイアウトに仕上げることができます。
僕も今回電子書籍を作成するにあたってでんでんエディターを使用しましたが、慣れてくると結構使いやすく便利です。
まずはでんでんエディターの公式ページにアクセスします。するとこのような画面が表示されます。
使い方が全くわからないと難しそうに感じでしまいますが、EPUBファイルに変換するためのファイル・レイアウトを簡単に作るためのサービスなので慣れてくればすぐ使いこなせるようになります。
最初に見本として「見出しレベル」、「改行」、「リスト」、「ハイパーリンク」の方法といった内容が記載されているのでその通りに記述すればそのレイアウトになります。
作成した文章を編集する場合この見本があるところで作業をするわけですが、慣れないうちは見本を見ながら編集したいわけです。なのでもう一つでんでんエディタのタブをブラウザで開いて見本を見ながら編集すると作業しやすくなります。
僕はできるだけ紙の本に近い感じに仕上げたいので、リンクを入れるとどうしても紙の本という感じが薄れてしまいます。なので電子書籍の場合リンクはあまり使わないようにしています。
この見本通りのレイアウトを使えばEPUBにするためのファイルが作れるはずです。プレビュー画面(Preview)で「横書き」にするのか「縦書き」にするのかテーマを選んで「Edit」「Preview」交互に確認しながらの作業となります。
改行はそのままキーボードの「Enterキー」で改行できます。注意したいのが事前に文章を作成したメモ帳での改行は効かないということです。改行を入れたい場合はでんでんエディターで改行をしましょう。
作ったファイルはEPUBに変換するためにメモ帳などのエクスプローラ内のエディタに保管します。
次回はでんでんコンバーターでEPUB3に変換する流れを紹介したいと思います。
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