画像ファイルのフォーマットJPGには3つの種類があります。ベースライン(標準)、ベースライン(最適化)、プログレッシブです。
画像編集ソフトGIMPで確認してみました。
デフォルトで「プログレッシブ」にチェックが入っているようです。これら3つの違いをまとめてみました。
▼目次
JPEGには2種類ある
JPEGには「ベースライン」と「プログレッシブ」の大きく分けて2つの種類があります。ベースラインが通常のJPEGの仕様で、プログレッシブはJPEGを拡張した仕様となります。
それぞれこのような特徴です。
ベースライン | 画像が上のほうから徐々に表示されていく一般的な方式 |
プログレッシブ | 最初は画像を荒く表示し徐々に鮮明な画質になっていくという方式 |
ベースラインにはさらに2種類あり「標準」、「最適化」とあります。
違いを検証
この画像でベースラインとプログレッシブの違いを検証してみました。
画像のプロパティ | JPEGファイル |
サイズ | 314KB (322,088バイト) |
ディスク上のサイズ | 314KB (323,584バイト) |
画像自体のファイルサイズは「サイズ」になります。「ディスク上のサイズ」というのはファイルを保存するときに消費される容量です。
この画像を、画像編集ソフトGIMPを使ってそれぞれの種類のJPEGに出力してみます。
「JPEG」ベースライン (標準)
画像のプロパティ | JPEGファイル |
サイズ | 371KB (380,879バイト) |
ディスク上のサイズ | 372KB (380,928バイト) |
「JPEG」ベースライン (最適化)
画像のプロパティ | JPEGファイル |
サイズ | 368KB (377,176バイト) |
ディスク上のサイズ | 372KB (380,928バイト) |
「JPEG」プログレッシブ
画像のプロパティ | JPEGファイル |
サイズ | 356KB (365,262バイト) |
ディスク上のサイズ | 360KB (368,640バイト) |
どれも元のJPEGよりファイルサイズがやや重くなっているのはJPGが非可逆方式だからでしょう。JPEGは保存を繰り返すたびに少しずつ劣化していく画像形式なのです。劣化してなおかつ重くなります。
上のそれぞれの値を見比べてみてください。
プログレッシブのファイルサイズが一番軽いのがわかります。大きな違いはありませんがたくさんの画像を扱うサイトならできるだけ軽くするためにプログレッシブが一番いいかもしれません。
10KB以下ならベースラインのほうが軽くなるというのを聞いたことがありますが、ブログに使用する画像なら10KB以上がほとんどだと思われるのでそれを考えてもプログレッシブのほうが結果的にファイル容量が軽くなるのでしょう。
まとめ
ベースライン(標準)、ベースライン(最適化)、プログレッシブと1枚の画像ではそれ程大きな差になりませんが、多くの画像を扱うとなるとこういった所で差が生じてきます。今回の検証ではプログレッシブが一番軽いという結果になりました。
数年前はガラケーなどでプログレッシブが一部対応されていなかったそうですが、今では対応面で特に考える必要はないかと思います。
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