今回は動画を作るためのフリーソフト「Aviutl」の解説です。
「YouTube」は面白い動画が沢山あるので、見るとつい時間を忘れて見いってしまう人も多いのではないでしょうか。見るのもいいですが、やはり自分がコンテンツを作る側にまわりたいという人もいるでしょう。
そのような方のためにあるのがこの動画編集ソフトAviUtl。操作は難しいですが無料で使えて多機能です。
今回は導入から使い方までを見ていきます。
それではいってみましょう。
AviUtlとは
その名の通りAVIファイルが扱えるソフトです。拡張編集プラグインを導入することでかなり自由度が高くなり高度な編集も行えるようになります。
- 動作が軽い
- 無料なのに有料ソフト並みの高機能
- プラグイン導入で大抵のことができる
無料で使える動画編集ソフトの中では有料の動画編集ソフト並みと言われているのですが、AviUtl単体ではあまり実用的ではありません。そのため、プラグインの導入が必須と言えます。
AviUtl・拡張機能プラグインのインストール
それでは早速公式サイトにアクセスして、インストールしてみましょう。
⇒「AviUtlのお部屋」
まずは一番上の本体からダウンロード。バージョンは一番最新のものを選びます。( 2023年現在の時点で2019年10月公開が最新版 )

続けて「拡張編集Plugin」もダウンロード。
この機能があるとタイムラインで、画像、テキスト、音楽をレイヤーで組み合わせて編集ができるという優れものです。こちらも最新のバージョンを選択します。
それぞれZIPファイルを解凍します。

画像のようにプラグインの「exedit92」の中身を全てコピーし「aviutl100」のフォルダ内へ貼り付けます。


L-SMASH Worksのダウンロード
続いてプラグイン「L-SMASH Works」の導入です。
こちらのプラグインは、AVIファイル以外にも読み込みできる動画ファイルが増えるという機能がついています。導入することで、読み込めないファイルが無くなるのでおすすめです。
ちなみにYouTubeでは複数のファイルがサポートされています。
AVIファイルももちろんサポートされていますが、YouTubeが推奨する最適ファイルはMP4です。
アクセスしてダウンロードしましょう。
pop.4-bit公式ページ(L-SMASH Works)
http://pop.4-bit.jp/

「L-SMASH Works r804」をダウンロードしたらZIPファイルを解凍。
「Iw○○○」という4つのファイルを全て「aviutl100」のフォルダ内へコピー&貼り付けます。

AviUtlの環境設定
それではAviUtlを立ち上げてみましょう。起動方法は「aviutl100」フォルダ内の「aviutl.exe」黒いアイコン をクリックで立ち上がります

とりあえず必要だと思われる「設定」をピックアップしてみました。
ノイズ除去フィルタの設定
画像を作るとどうしてもノイズが発生してしまいます。この設定をすることで、低解像度の動画でも従来より綺麗な動画に仕上がります。
ノイズを除去するものなので、HDなどの高解像度の動画には必要ないと思われます。
拡張編集の設定
「exedit92」でダウンロードしたタイムラインの機能の表示・非表示を切り替えることができます。

図のように「画像」「テキスト」「シーンチェンジ」「音声」などの組み合わせでタイムラインに合わせて動画を編集していきます。
00:00:03.33などの数値は動画を再生した時の時間(秒)です。
上メニュー「表示」→「再生ウィンドウの表示」を選択すると再生ウィンドウが表示されるので、実際にはこちらとタイムラインを確認しながら作業する流れになるかと思います。

画像サイズについて
メニューから「設定」→「サイズの変更」でサイズ変更ができます。デフォだと「なし」で小さい画像になっています。
あまりに小さい画像だと画質が悪くなるので、今回は「1280×720」としました。
画像サイズの設定はどれが最適なのでしょうか?
YouTubeの画質設定を見ると上から
[高解像度…1080p/HD、720p/HD、標準解像度…480p、360p、240p、144p」と数字が並んでいます。勿論数字が大きい程ユーザーから見て高画質です。
動画編集が完了したら出力する
動画編集の作業が完了したら、最後の仕上げ出力です。出力とは、動画ファイルとして作って保存するということです。
ただ、出力のためのプラグインを導入せずにそのまま出力してしまうと、数GB超えの大容量になってしまう可能性があります。
そこでYoutubeやニコニコ動画が推奨している「MP4」で出力をする方法を行うので見ていきましょう。
x264guiExをインストール
Aviutlで作成した動画を「MP4(h.264)」で出力するためにはx264guiExというプラグインが必要です。
早速導入してみましょう。
「rigayaの日記兼メモ帳」
http://rigaya34589.blog135.fc2.com/
rigayaさんのHPからダウンロードできます。

右サイドバー上部の「x264guiEx 2.xx (ミラー)」をクリックして下さい。「x264guiEx_2.34zip」を選択。

ZIPファイルを解凍します。
解凍したファイル内「auo_setup.exe」をダブルクリックしてインストール。
※Windowsアップデートをしていない場合起動できない場合があります。
インストール先のフォルダの選択画面が立ち上がるので「aviutl.exe」がある「aviutl100」のフォルダ内を選択し「次へ」をクリックします。


完了しました!

これで準備が整いました。それでは動画を出力してみましょう。
・『「auo_setup.exe」を実行してもインストールできない場合の対処法』
これは私自身が遭遇した問題です。情報が少なかったのですが解決出来たので書きます。
▼このように表示されてしまう場合があります。
ランタイムを入れる必要があります。
▼「Visual Studio 2015 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ | Microsoft」のページからダウンロードできるのでまずはアクセス。
特にこの画面ではいじる必要がないのでそのまま「ダウンロード」をクリック!
▼ファイルが「x64」「x86」と2つあります。どちらか選択し「次へ」をクリックして下さい。
これはOS環境のbit数の事ですが、「x64 = 64bit」「x86 = 32bit」です。図では「x64」をダウンロードしてますが64bit環境で「x86」をインストールしても問題ありません。

「.exe」の実行ファイルがダウンロードされたらそれを実行→インストールがはじまります。ランタイムのインストールが完了したら、念のため再起動。
このランタイムをインストールしても「auo_setup.exe」がエラーになりましたが、Windowsアップデートを最新に更新すれば問題なく動作しました!
インストールされているか確認
Aviutlを立ち上げ、メニューから「その他」→「出力プラグイン情報」を選択。

x264guiExを使ってみる
メニューから「ファイル」→「プラグイン出力」→「拡張 x264出力(GUI) Ex 」を選択して下さい。するとダイアログが立ち上がります。
ここから「ビデオ圧縮」をクリックして下さい。

ダイアログが立ち上がるので記しを付けた5個所にファイルが存在するのか一応確認します。

- 上メニューの「プロファイル」プルダウンから、Youtubeであげる場合「YouTube」がありますが「高画質」を選択。
- 「シングルパス」→「自動マルチパス」へ変更する。「上限ファイルビットレート(映像+音声,kbps)」のチェックも外します。
- nul出力にチェックを入れる
もっと細かい設定もできますが今回はこの位の設定にしておきました。この設定だけでもHD画質になります。
設定が終わったら「OK」→「保存」とクリック。ファイル名は任意でお好きなファイル名を決めて下さい。

少々時間がかかりますがエンコードされるまで待ちます。
出来上がったファイルを確認すると「.mp4」に変わっているのでこれで完了です。
まとめ
最初の準備はわりと面倒ですが、何回か動画を編集し慣れれば自由度も高いし扱いやすいソフトです。
今後も別記事にて動画の編集技術などAviutlを掘り下げて行こうと思います。