PCの作業風景の静止画のキャプチャは良く使ってますが、作業風景の動画もキャプチ
ャしたかったので探していたら良さげなソフトを発見したのでご紹介します。
「AGデスクトップレコーダー」です。
今回、このソフトとAviUtlという動画編集ソフトを組み合わせてYoutube用の動画を制作する場合の備忘録として解説したいと思います。それではいきましょう。
▼目次
AGデスクトップレコーダーのダウンロード
デスクトップ動画キャプチャソフトのソフトは非常に種類が豊富で迷いましたが、先ほども言ったように今回「AGデスクトップレコーダー」を選択しました。
なぜこのソフトを選んだのかというと3つの理由があります。
- 「完全無料」
- 「インストール不要のソフト」
- 「指定の範囲のみの動画キャプチャも可能」
インストール不要かつ高機能なのはうれしい限りです。前置きはこの辺で、早速ですがこのソフト導入までの方法を解説していきたいと思います。
▼「AG-デスクトップレコーダー ダウンロードページ」からアクセスしてダウンロード
できます。
上の「最新バージョンのダウンロード」の「ダウンロード」を選びクリックします。
圧縮ファイルなのでまずは解凍して下さい。
するとのようにいくつかのファイルが解凍されます。
- 「AGDRec.exe」… こちらが録画のための実行ファイルになります
- 「AGMDecoder」… このソフト独自のファイル形式「agmファイル」を再生するため
のファイルです。「」場合はインストールします。AGM-DCT(AmuseGraphics Movie
(AGM形式) )というコーデックを使用したい場合はインストールしておきます。
「AGMDecoder.msi / AGMDecoder64.msi」と二つのファイルがありますが
「AGMDecoder.msi」= 32bitのOS環境 、「AGMDecoder64.msi」 = 64bitのOS環境
となります。
動画ファイルの仕組み
一言に動画ファイルといっても、実は映像と音声の異なるそれぞれのデータで構成さ
れています。
そして、我々が普段目にする動画ファイルの映像の仕組みは大量の静止画の集まりな
のです。静止画をパラパラ漫画のように集めて1つの動画として観せているわけです
ね。
静止画でパラパラ漫画風ではなく、自然な動きの映像に観せるには考えられない位大
量の画像が必要になってきます。そうなれば当然データ容量が肥大してしまいますよ
ね。
動画ファイルデータは未圧縮のままだと膨大なデータ量になってしまうので動画ファ
イルは基本圧縮した状態で取り扱われるのです。
コーデックとは
圧縮されて扱われる動画のデータを伸長(解凍)して再生し、ファイル形式を左右する
ソフトの事です。
そしてコーデックの種類には可逆圧縮コーデックと非可逆圧縮コーデックがあります
。
二つの違いを把握できる大きな違いといえば、
「可逆圧縮 = 圧縮したファイルを元の画質品質のままに戻す事ができる」
「非可逆圧縮 = 圧縮したファイルを元に戻した場合画質品質が劣化する」
という点です。
「非可逆圧縮」はなぜ品質が劣化するのかというと、動画データの中で人には見分け
がつかない部分を削ってデータ容量を軽量化するからです。
そして、一般的に使われているのは「非可逆圧縮」です。
使い方としては、動画データを保存しておいてそのうち使う、または保存しておいて
数回使う予定だ!
という場合は「可逆圧縮」がいいでしょう。
動画ファイルの編集が終わったらそのままアップして使用するという場合は「非可逆
圧縮」がいいと思います。
AGデスクトップレコーダーの設定
解凍したファイルの中から実行ファイル「AGDRec.exe」をダブルクリック
して下さい。
▼このような画面が立ち上がりますが、後で設定するのでここはスルーして「OK」を
押して下さい。
▼すると画面右下のタスクバーに「AGマーク」が現れるのでここで「右クリック」→
「設定」を選択します。
設定しよう
設定画面が立ち上がります。動画関係のソフトって比較的設定箇所が多くあり、やや
面倒ですが説明します。
- 「キャプチャー設定 / レート」… デフォルトのままでもOK
- 「キャプチャー設定 / 倍率」… デフォルトのままでもOK
- 「録画範囲指定 / 始点・サイズ」… デフォルトのままでもOK
- 「録画範囲指定 / サイズの自動調整」… デフォルトのままでもOK
- 「録画範囲指定 / 設定()の整数倍」… デフォルトのままでもOK
- 「録画制御キー設定 / レート」… デフォルトのままでもOK
- 「オプション / カーソルの録画」… デフォルトのままでもOK。録画時のPCカーソ
ルを撮影するか・しないかの設定 - 「モード設定 / モード」… 通常はデフォルトのままでOK (PCスペックが低い場合
はバッファリングを選択) - 「コーデック設定 / メインコーデック」… スペック的に特に問題なければ「RGB24(無圧縮)」を選択します。それ以外の場合、「Xvid」をインストールして下さい。数年前は定番のコーデックだったようで
す。
コーデック設定で「RGB24」ではなく「Xvid」をインストールする場合
▼ページにアクセスしたら「Get the Xvid Codec」をクリック。画面が切り替わるの
で左の「Xvid for Windows (Mirror 1)」を選択しダウンロード。
▼ダウンロードした実行ファイルを開くとインストールへの画面が立ち上がります。
「Japanese – 日本語」を選択し「OK」をクリック。
セットアップという画面になります。「次へ」をクリック。
次に使用許諾契約の画面になります。一応目を通して「同意します」→「次へ」
次にインストールディレクトリの画面になります。デフォルトのままで「次へ」
▼次の画面は全て英語になってますが、アップデートは自動でするか?しないか?
のダイアログなのでもちろん「Yes,automatically ….」を選択したまま「次へ」を
クリック。
▼この画面では「Other MPEG-4」を選択します。
あとは「次へ」を押していればインストールが完了します。最後のダイアログ
「Readme ファイルを表示」はチェックを外しても構いません。Readmeファイルとは
、テキスト形式のソフトウェアの説明書のようなものです。
これで「Xvid」のインストールは完了です。
▼AGデスクトップレコーダーの設定画面を一度閉じて、再度広げてみるとこのように
先ほどまでなかった「Xvid MPEG-4 Codec」の項目が出来ているのでこちらを選択し
て設定して下さい。
動画キャプチャを撮影しAviUtlで読み込んでみよう
準備は整ったので、PCの画面の動画をキャプチャしてみましょう。
AviUtlを導入していない方は「AviUtlのインストールからMP4出力方法まで」にて解説しています。
先ほどの右下タスクバーの「AGマーク」の上で右クリック。一番上の「録画開始」を押すと録画がはじまります。
範囲を指定して録画をしたい場合は「領域指定録画」を押す。
録画中はこのように「AGマーク」が赤色に変化します。録画を終了したい場合はもう一度右クリックで「録画終了」を押します。
すると自動的にデスクトップに「.agm」が出来るのでこれを「.avi」に変更して下さい。(一度変更すると今後は自動的に「.avi」のファイルで作成できます)
「aviファイル」をAviUtlで読み込むための準備
aviファイルをAviUtlで読み込むために「AviUtl実験室」へアクセスしダウンロード
します。
▼「DirectShow File Reader プラグイン for AviUtl」をクリックして下さい。
▼画面が切り替わるので、さらに「ds_input026a.lzh」をクリックします。
ファイルが圧縮されているので解凍し、解凍された「ds_input.aui」というファイル
を「aviutl100」のファイル内に入れます。
AviUtlを立ち上げます
「aviutl100」内の「aviutl.exe」を実行します。
「aviファイル」を読み込むようになったのですが、デフォルトのままだとサイズが合わないらしくエラーになってしまい「AGデスクトップレコーダー」でキャプチャした動画データが読み込めません。
これはサイズを大きく変更すればOKなので変更して下さい。
AviUtlメニューから「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」を選択しダイアログを立ち上げます。
▼「最大画像サイズ」「リサイズ設定の解像度リスト」に1920×1200を追加・変更します!
さらに、またメニューから「設定」→「サイズの変更」→1920×1200を選択。
「拡張機能の設定」→ タイムランから作成した動画を「新規プロジェクトの作成」から制作する時も1920×1200に設定します。
これで「AGデスクトップレコーダー」で作成した動画がエラーにならずに編集できるはずです。
まとめ
最後にまとめです。
今回は「AGデスクトップレコーダー × AviUtl」の組み合わせてでPC画面の動画キャプチャをする方法を解説しました。
はじめる前はわりと簡単なイメージでしたが、思っていたよりも複雑でボリュームが多くなってしまいました。参考になりましたら幸いです。
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