アドセンスの収益を上げたい
広告ブロックの対策方法あれば教えて
アドセンス機能「広告ブロックによる損失収益の回復」の設定方法を知りたい

今回の記事はそんなお悩みをスッキリ解決します!
Googleアドセンスでブログ収益化をしているのなら、気になるワードが収益アップです。
モチベーションを高めて快適なブログ運営を続けるには、いかに収益を上げるかが鍵を握ります。
アドセンスは、単純にアクセスを増やしたり広告配置を変えることで収益アップにつながる可能性がありますが、実はアドセンスの設定を少しだけ見直すことで収益が改善することもあるのです。
そこで今回は、ちょっとした設定の見直しでアドセンス収益を改善するための方法を解説したいと思います。
実際に設定する機能は「広告ブロックによる損失収益の回復」です。
これは広告ブロックを使ってWebページに訪問するユーザーに「アドセンス広告の表示を許可して下さい」というメッセージをポップアップ表示するというもの。
これにより解除してくれるユーザーに広告を表示できるので、収益アップにつながるというわけです。
また、広告ブロックについての基礎知識も記事内でまとめました。
- Better Ads Standards(優良広告基準)について
- 広告ブロック4つのメリット
- 広告ブロック4つのデメリット
今回の記事を最後までご覧になれば「広告ブロックの知っておきたい基礎知識」から「広告ブロックによる損失収益の回復の設定方法」までしっかりと理解できます。アドセンスの収益を上げたい方必見の内容です。
それでは、さっそく始めていきましょう。
広告ブロックの基礎知識


まずは広告ブロックについて、ある程度基礎的なポイントをまとめたいと思います。
広告ブロックとは
広告ブロック(または広告ブロッカー)とは、Webページを閲覧すると表示される広告を非表示にするツールです。
他にもYouTube上の動画広告やSNSのタイムラインに流れる広告を非表示するものもあります。
なぜ広告ブロックを導入するのか?
広告ブロックを導入するユーザーの目的は、快適なブラウジングや動画視聴です。
自分が意図しないWebページの広告をブロックすることや、動画の視聴前に強制的に再生される動画広告をブロックすることでWeb体験を向上させる狙いがあります。
それ以外にも、閲覧を大きく阻害する悪質な広告を排除するという目的がありますが、これに関してはBetter Ads Standardsという優良広告基準によりChromeなどですでに対応済みです。
Better Ads Standards(優良広告基準)
2019年7月Googleは、Better Ads Standards(優良広告基準)に準拠していない広告表示をブロックする機能を実装しました。
Better Ads Standardsとは一言で言うと「ユーザーが不快に感じる広告はやめましょう」という基準です。
参考 : Better Ads Standards | Publisher Policiesヘルプ
GoogleがBetter Ads Standardsに参加しているのなら、アドセンスは問題なく表示されるかと思いきやそうではありません。アドセンスも対象になりますので、現在アドセンスとして表示されている広告はこのBetter Ads Standardsに準拠した優良広告ということです。



ChromeはPC・モバイル共に日本や世界でシェアNo.1
広告主はこのBetter Ads Standardsに対応させるしかないわけだね!



ちなみにYouTube広告もこのBetter Ads Standards対象です!
Better Ads Standardsはパソコン、スマホ、動画、アプリといった4つの閲覧環境でそれぞれ規定があります。


- ポップアップ広告(自動でポップアップ表示されユーザー行動を阻害する広告)
- 音声付き動画広告の自動再生(ユーザー操作なしで再生される広告)
- カウントダウン付きプレスティシャル広告(「〇秒後に記事を表示」などの広告)
- 大きなスティッキー広告 / 大きな粘着広告(ページ下部に追従する画面の30%以上を占める広告)


- ポップアップ広告
- プレスティシャル広告
- 広告密度が30%を超える広告
- 点滅するアニメーション広告
- 音声付き動画広告の自動再生
- カウントダウン付きプレスティシャル広告
- 全画面スクロールオーバー広告
- 大きなスティッキー広告(大きな粘着広告)
参考 : より良い広告基準 | Coalition for Better Ads
このようにGoogleは、Better Ads Standardsの基準に達していない広告を排除しています。
Chromeを使えば広告ブロックを使わなくても悪質な広告を排除することができますが、優良な広告を含めすべての広告をブロックしたいというユーザーも少なからずいます。
そんなユーザーが使うのが広告ブロックツールです。
とは言え、ユーザー側の広告ブロック導入はメリットだけでなくデメリットもあるのが実際のところです。
ユーザー側から見たそれぞれ4つのメリット・デメリットをまとめてみました。4つ目のデメリットのみ運営者側から見たデメリットです。
広告ブロック4つのメリット
まずはユーザーが得られる4つのメリットです。
- プライバシーの保護
- 読み込み速度の改善
- 余計な情報を遮断する
- 動画広告の再生に時間を取られない
プライバシーの保護
Web広告の多くはCookie(クッキー)という、ユーザーの閲覧履歴や購買行動などの個人が特定できない情報を元に表示しています。他にもログインのIDやパスワード、ECサイトのカートの中身を保存するといったユーザーの利便性を高める目的もあります。
「ポイント」Cookieには大きく2つの種類がある
- ファーストパーティ 閲覧するWebサイトが発行するCookie
- サードパーティ 閲覧するWebサイト以外の第三者が発行するCookie
ちなみにAmazonや楽天市場で買い物をするにはこのCookieが必要で、Cookieを拒否することで買い物ができなくなる可能性があります。
また、GoogleやYahoo広告などではサードパーティCookieを使い、ユーザーの嗜好に合わせた広告を自動的に配信しています。
このようにCookieはユーザーがネット行動を快適に利用するために使われるのが一般的です。しかし、個人が特定できないとは言え情報を追跡していることを不快に思う人も少なからずいます。
そのようなユーザーは広告ブロックを使うことでプライバシーの保護につながるというメリットが得られます。
Cookieのサードパーティは、Cookie規制に発展して話題を呼んでいます。
このサードパーティやCookie規制についてわかりやすく解説した記事リンクを貼っておきますので、興味のある方はそちらも合わせてご覧下さい。
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読み込み速度の改善
アドセンスなどのWeb広告はページ速度が重くなる原因のうちの1つです。
広告ブロックを使うことにより、Web広告の配信が停止されますのでページの高速化につながります。
別記事にて、アドセンス広告によるJavaScriptで重くなったページ速度を改善する方法を紹介しています。
わかりやすくまとめましたので「ページの高速化に興味があるよ」という方は是非、そちらの記事も合わせてご覧下さい。
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余計な情報を遮断する
リターゲティング広告はユーザーの嗜好に合わせた広告を表示しますが、それを望まないユーザーもいます。
広告ブロックを使うことで余計な情報を遮断して、快適なブラウジング環境を作ることができます。
動画広告の再生に時間を取られない
Better Ads Standards(優良広告基準)によって、ブラウザ上の音声付き動画広告の自動再生の広告はなくなることとなりましたが、YouTubeなどの動画サイトでは動画視聴の前に動画広告の再生が始まるのが一般的です。
広告ブロックツールを使えば、このような動画広告の再生をブロックして快適な動画視聴をすることができます。
とは言え、YouTubeを始めとした動画サイトにとって動画広告は大事な収入源です。
2023年5月の情報によると、YouTubeは広告ブロックをオフにするか有料プランのYouTube Premiumに加入しないと動画が視聴できない機能をテストで実装したとのこと。
参考 : YouTubeが「広告ブロッカーをオフにしないと動画を見せない機能」をテスト中 | GIGAZINE
そのような背景から、現在ではBetter Ads Standards(優良広告基準)に準拠した広告であれば、できる限り広告ブロックは使用させないう流れかもしれません。



広告ブロックはBetter Ads Standards(優良広告基準)に準拠した広告も排除してしまうというわけだね!
広告ブロック4つのデメリット
続いて広告ブロックを使う4つのデメリットです。
4つ目のデメリットのみ運営者側から見たデメリットになります。
- アクセスできない場合もある
- 情報収集ができなくなる可能性がある
- ウィルスが仕込まれている可能性がある
- コンテンツの運営者が収益を得られなくなる
アクセスできない場合もある
広告ブロックを検知するとアクセスを遮断するサイトが存在します。
また、今回紹介するアドセンスの機能【広告ブロックによる損失収益の回復】のように「広告ブロックをオフにして下さい」といった内容のポップアップを表示するサイトもあります。
運営者側にとっては広告を表示させることで収益を得ているので仕方のないことかもしれませんが、運営者側と広告ブロック利用ユーザーの間にはそのようないたちごっこが確かにあるのかもしれません。
情報収集ができなくなる可能性がある
リターゲティング広告はユーザーの嗜好に合わせた広告を表示します。
全てのユーザーが広告をうっとおしいものとして見ているわけではありません。中には自分の嗜好に合った広告を情報収集に使うユーザーもいますから、そのようなユーザーにとっては情報収集の幅が狭くなることを意味します。
ウィルスが仕込まれている可能性がある
広告ブロックには悪質なウィルスが仕込まれている可能性もあります。
広告ブロック自体に悪意がなくても、2019年に「Adblock」という広告ブロックツールから脆弱が発見されたという事例が実際にあります。
コンテンツの運営者が収益を得られなくなる
コンテンツ制作はそれ相当の時間や労力といったコストをかけているので、運営を続けるには収益が必要です。
ブログやサイト運営者は広告によって収益を得ていますから、広告ブロックツールを使われることによって収益源が絶たれてしまうことになります。



広告ブロックは、ブログ運営者にとって悩みの種かもしれません!
アドセンス機能「広告ブロックによる損失収益の回復」
そこで使いたいのが、アドセンスの機能「広告ブロックによる損失収益の回復」です。
この機能を使うことによって、広告ブロックを使っているユーザーに「広告の表示を許可して下さい」といった内容のポップアップを表示して広告ブロックの無効化を促してくれます。
広告ブロックされることでアドセンスも非表示されてしまいます。ユーザーに広告ブロックの無効化を促し収益損失をできる限り防ごうというものです。
「広告ブロックによる損失収益の回復」設定方法



パソコン操作で一緒に見ていこう!
それでは、アドセンスの「広告ブロックによる損失収益の回復」を実際に設定してみましょう。
まずはアドセンスのページにアクセス。ログインします。
Google AdSense
https://adsense.google.com/start/
ログインしたら「プライバシーとメッセージ」を選択。


いくつか項目がありますが、その中から「広告ブロックによる損失収益の回復」を選択します。


続いて「使ってみる」を選択。


メッセージの作成
続いて「メッセージの作成」を選択します。3つのステップで公開できるとのこと。


- 作成
- スタイル
- 公開
画面が切り替わります。「ブログのURL」と「言語を選択(日本語)」をそれぞれ追加。
ユーザー広告ブロックオプションは任意ですが、ここはチェックを付けず「続行」を選択します。


これでメッセージの作成は完了です。
メッセージの表示設定
メッセージはデフォルトのままではインパクトが薄いので、カスタマイズしていきたいと思います。
「デフォルトのままでもいいよ」という方は右上の「公開」を選択して、メッセージを公開しましょう。


配置
まずは配置の設定です。以下3つの設定項目の中から任意の配置を選びます。
- 中央のモーダル
- 中央のモーダル(閉じることができない)
- 下部に固定
モーダルとは「モーダルウィンドウ」のことで、操作が終わり閉じるまで他の操作ができなくなるウィンドウになります。



当ブログは「中央のモーダル」にしました!
「中央のモーダル(閉じることができない)」は広告の表示を許可しないと記事を閲覧できないという強制的なタイプなので、今回設定を見送りました。
スタイル
お次はスタイルでロゴの有無や文字の大きさ・色などを設定します。



ここはお好みでいいワン!
当ブログは以下のようなスタイルにしました。
広告ブロックを使っているユーザーがページにアクセスしたときはこのようなポップアップが表示されます。


全てのスタイル設定が終わったら、右上の「変更を公開」を選択で更新です。
タグ設定
続いてコードを タグと タグの間にコピペします。このコードを貼り付けないと、広告ブロックを使うユーザーに先ほど作ったメッセージが表示されません。
「タグ設定」を選択し「広告ブロックによる損失収益の回復」のコードをコピーします。


ちなみにもう1つコード「エラー保護のメッセージ」がありますが、おそらくこちらはエラーを起こしてしまいメッセージが表示されなかった場合に補助的に表示させるためのコードです。


任意でいいですが、今回は見送りました。



「省略可」はコードが長いね!
JavaScriptはページが重くなる原因になるから、気になる方は貼らなくてもOKだワン!
続いてコードを記述する場所です。
JavaScriptファイルをHTML内に置く場合はタグかタグに記述するのが一般的ですが、Googleのヘルプを見ると タグと タグの間に広告ブロックのタグコードを貼り付けることを推進しています。
ここは タグと タグの間にコピペしておきましょう。
メッセージの設定
次にメッセージの設定です。
AdBlockという広告ブロックを使っているユーザーに向けた設定ですが、ここは任意でかまいません。
今回は追加できるように設定しておきました。


「広告ブロックによる損失収益の回復」レポートを表示
公開してしばらくしたら、どれほど成果を上げているかレポートを見てみましょう。
アドセンスの管理ページから「プライバシーとメッセージ」→「広告ブロックによる損失収益の回復メッセージ」を選択。
ここで広告ブロックを使っているユーザーに表示したメッセージの回数や、実際に許可した確率といったレポートを見ることができます。





たった2日ですが、広告ブロックユーザーは思ったより多い印象です。



しばらく様子見であまりにも許可率が悪いようなら、
メッセージを「中央のモーダル(閉じることができない)」にしてみてもいいかもしれないワン!
まとめ
まとめです。
今回は広告ブロッカー対策として、アドセンスの機能「広告ブロックによる損失収益の回復」設定で収益アップを狙う方法をご紹介しました。
アドセンスを広告ブロックされてしまうと、広告が表示されないので収益につながりません。
そこで広告ブロックを使ってWebページに訪問するユーザーに「アドセンス広告の表示を許可して下さい」というメッセージをポップアップ表示させます。広告ブロックを使っていたユーザーにもアドセンス広告が表示されることで、収益アップにつながるというわけです。
また、今回は知っておきたい広告ブロックの基礎知識についても解説しました。
- Better Ads Standards(優良広告基準)について
- 広告ブロック4つのメリット
- 広告ブロック4つのデメリット



ChromeブラウザはBetter Ads Standards(優良広告基準)という基準を採用。基準に達していない広告はデフォルトで広告をブロックしています!



アドセンスで表示される広告は優良広告基準に適した広告だから、そもそも広告ブロックをする必要がないと言えるわけだね!
今回の記事は以上です。
最後までありがとうございました。