私自身今はこうしてWordPressでブログを書きながら前と比べると多少は詳しくなっていってますが、およそ2年程前まではPCといえばサイトを見る・YouTubeを見る専門でファイルの扱い方すらわかりませんでした。OSやブラウザ、メモ帳、キャプャと聞いても意味がわからないという恐ろしい程の情弱ぶりでした。
愛用している携帯といえばあのガラケーで、まずスマホ自体持っていなかったのですから・・。もちろんIP電話という言葉を知るはずもなく、使った事もありません。
キャリアの通信料金だって今時毎月1万円近く支払っています。年間にすると約12万円・・ こうして数字にして見ると改めて高いと感じます。この料金はいつから見直そうとは思ってはいましたが放置状態でした。
現在は来月までにはこれを改善しようと色々考えているところです。今回携帯料金改善のための最初のステップとして、まずはIP電話を導入してみる事にしました。
photo by Jeremy Segrott
IP電話アプリとは?
IP電話というのは従来の電話回線ではなくインターネットを使った電話サービスです。
IP電話にはVoIP (Voice over Internet Protocol / ヴォイス・オーバー・インターネット・プロトコル / 略してヴォイップ) という技術が使われています。
これはネットワーク上で音声通信を送受信するための技術の総称で、音声をデータとして圧縮し各パケットに変換して音声を送受信するというものです。
従来の「アナログ電話」だと電話と電話は線で繋がっているためお互いの距離が通いほど交換機を利用する機会が多くなるので電話代が高くなっていました。IP電話はインターネットなので距離が関係あないという理由もあるので格安でサービスを提供できるのだそうです。
このIP電話をスマホで使用するためのアプリがIP電話アプリです。IP電話アプリを使えばほとんどのサービスで毎月の基本料金が0円~数百円で利用する事ができ、通話料も国内電話が1分間15~20円程、国際電話も同じ位と従来の電話使用料と比べると驚きの安さになります。
携帯キャリア通話料金と比べると
各携帯キャリアともに通話料金は、だいたい1分間で40円位が目安です。
この場合1時間通話すると2400円もかかってしまうということなので、かなり割高です。
参考程度に、ひと昔前の携帯キャリア通話料金だと1分間60円程とさらに高くなります。
IP電話アプリの種類
一言でIP電話アプリといっても色々あり、大きく分けて3種類です。それぞれ代表的なサービスを見ていきましょう。
- 「無料通話アプリ」… SkyPhone、Skype、カカオトーク、LINE、Viber
- 「プレフィックス方式電話アプリ」… 楽天でんわ、G-Call
- 「050IP電話アプリ」主なサービス… SMARTalk、050plus、LaLa Call
無料通話アプリ
1つ目は「無料通話アプリ」です。その名の通り、アプリ間で無料通話することができます。
Skypeやカカオトークなどが有名ですが、2014年11月からはクアッドシステム提供で「SkyPhone」というサービスが開始されました。
この「SkyPhone」が去年から話題になっているようで少し気になっていたので紹介します。同じく無料通話アプリの「Skype」と名前が似ていますが運営元は違うようです。
利用方法の方は簡単で、アプリをダウンロードして起動するとアプリ専用の8ケタの電話番号が付与されてすぐに利用する事が出来ます。通話できるのはアプリ専用番号を使いアプリ間だけの通話になるようですが、通話音質はあのVoLTEを凌ぐ高音質なのだそうです。
VoLTEとは?
VoLTE (ボルテ) とはVoice over LTEの略で、携帯電話の4G (3.9世代) の技術を利用した高音質で高速な音声通話が可能になるというシステムです。
今回紹介するのは無料通話アプリではないですが、無料通話アプリを導入するなら是非一度使ってみたいサービスです。
プレフィックス方式 (回線交換方式) アプリ
プレフィックス方式というのは、電話をかける相手の番号の前に予め指定されている番号を付けて通話をすると通話料金が割引されるというサービスです。
かける場合は「プレフィックス番号+相手の電話番号」ですが、相手側からは「相手の電話番号」だけの番号通知となります。ちなみにプレフィックスは英単語で「Prefix=接頭辞」という意味になります。
この方式ではIP電話の仕組みを使わずキャリアの電話回線をそのまま使用するので、基本的に通話品質は高く音声の遅延も少なくなります。プレフィックス方式を使ったアプリの代表的なサービスは「楽天でんわ」「G-Call」があります。
プレフィックス方式の電話アプリ「楽天でんわ」
楽天でんわは2013年12月から開始されたサービスで、初期費用・月額基本料0円でキャリアの通話料金をほぼ半額にできるというものです。月額基本料は無料なので利用しなければ料金は一切かかりません。
使い方は簡単、アプリをインストールして相手の電話番号の頭に「003768」を付ければ利用できます。またそのままの電話番号を使用するので、通話相手には楽天でんわを利用しているのがわからないようなので仕事で電話をよく利用する方に良いかもしれません。
また通話料金に応じてポイントが付くし、通話品質、通話の遅延の方もキャリア通話と同じ品質なので特にストレスを感じる事なく利用する事ができます。
ただ各キャリアで一番安いプランに比べると半額にはならないようで、通常同キャリア間の通話が無料になるところで楽天でんわを使うと料金がかかってしまうという点はあるようです。
050IP電話アプリ
そして今回私が利用するのがこの「050IP電話アプリ」です。これは「050」が付く電話番号がもらえるというサービスで、同アプリ間なら基本無料で通話やり取りをする事が出来ます。
私は最初SMS (ショートメッセージサービス) 認証用として使う場合に「050」が付く電話番号も認証として使えるかと思っていましたが、そもそも「050」の番号だとSMSの機能が付いていないようです。
050IP電話アプリ「SMARTalk」
このアプリはIP-Phone SMARTという050IP電話サービス公式のスマホアプリで、Android版 / iOS版と両方あります。
料金体系はこのようになります。気になる通話料金の方は国内電話・海外電話ともに1分間16円とかなりの安さです。
- 初期費用 0円
- 基本料金 0円
- 留守番電話/着信転送 0円
- 国内電話/1分間 16円 (税抜)
- 国際電話/1分間 16円 (非課税)
音声通話に使用するのはデータなのでもちろんWi-Fiのみでも利用可能です。そしてなんといっても注目したいのが初期費用・基本料金が0円というところです。
他に「050plus」というNTTコミュニケーションズが提供しているサービスがありますが、今回どちらにのサービスにするのかかなり迷いました。「050plus」は毎月の基本料金が300円程なのでやはり0円というところが決め手ですかね。
これって例えば受け専用として使用するなら、完全無料で利用が出来るという事なんです。通話料金だって国内電話/海外電話ともに格安の料金です。こんなに安く通話が利用出来てしまうなんて凄い時代になったものですね。
「SMARTalk」の使い方
このアプリ「SMARTalk」を使うためにはIP-Phone SMARTに登録する必要があります。「注意事項 (お申込みの前に) | IP-Phone SMART」へアクセスしそこから「申し込みフォーム」までいきます。
「注意事項」の中で気になる内容ピックアップ
- 日本国内に住んでいる方向けのサービス
- 支払い方法はクレジットカードのみ …【対応】楽天カード、VISA、MASTER、JCB、American Express、Diners Club (デビットカードも可能/楽天銀行、スルガ銀行)
- 同じクレジットカードで複数番号を取得する場合は500円 (1回) かかる
- 月の使用料金が3000円に満たない場合は最長で3か月まとめて請求される
- 登録後1時間以内で「050」の番号が使えるようになる
- 登録すれば100円分の無料通話が付いてくる (請求額から減額)
- 110番、117番、119番、177番などの3ケタ番号サービスと0120のフリーダイヤル、0570のナビダイヤルなどは利用できない
▼登録方法を動画で確認 「IP Phone SMARTとSMARTalk(iOS & Android)の始め方」
次のページに進むとこの画面になります。メールアドレス (フリーメールでも可) と文字列に表示されている5ケタの英数字を入力して「メール登録」をクリック → 次の画面で「同意します」にチェックし「メール登録完了」をクリック。

先ほど入力したアドレスにメールが届きます。メール内にあるURLをクリックするとこの画面になるので重要事項説明・提供サービスを確認し「同意します」→「規約に同意し、登録を続ける」をクリックします。

「重要事項説明」の中で気になる内容ピックアップ
- 連続して12か月料金の請求がかからない場合は契約が解除される場合がある
- 第三者がIP Phone SMARTのアカウントとパスワードを利用して発生した利用料金は登録ユーザーが支払う必要がある
次の画面で「パスワード」「名前」「住所」「クレジットカード情報」などの「※印」を全て入力して次へ進みます。
▼入力内容の確認画面になるので内容を確認したら「登録完了」をクリック。
これで、登録が完了したようです!

「ログイン」し確認してみる
トップ画面へ戻り「ログイン」してみます。「ユーザアカウント情報表示」から050付きの電話番号、SIPアカウント、パスワードなどが確認出来ます。 (SIPアカウント・パスワードは「SMARTalk」をインストールする時に必要になります)

また「各種設定」で国際電話設定や留守番電話設定、着信拒否設定などが出来ます。
「SMARTalk」をインストール
▼スマホを操作し、Google Playから050IP電話アプリ「SMARTalk」をインストールします。
インストールしたら起動前に先ほどの「ユーザアカウント情報表示」に表示されているSIPを入力し「保存」をクリックすればアプリが起動します。
試しに電話をかけようとしたら「090」を入力した時点でこのように表示されました。許可する場合は「OK」をクリックします。これにより本体の電話帳登録
こちらが電話をかけた時
試しに時報に電話してみると・・ エラーになります。
もちろん「050」の番号で着信を受ける事もできます。ちなみにアプリを起動していない待ち受け状態でも着信があるとアプリが起動して↓の画面になりました。
まとめ
IP電話って結構種類が豊富なのでどのサービスがいいのか迷ってしまいますよね。今回は050IP電話アプリ「SMARTalk」を紹介しました!
当たり前ですが、Wi-Fiのみで使用する場合はOFF状態だと着信を受ける事が出来ないようです。その場合は登録しているメールアドレス「着信通知サービス」という通知で着信があった時間・相手の電話番号を知らせてくれる機能があります。